英語コミュニケーション講師のCandyは現在南アフリカに家族で引越し、その現地の生活の様子をこのブログでお届けしていただいています。今回はその2回目です。
南アフリカはどんな国なのか…この記事では、意外と知らない基本情報を「数字」で日本と比べながら簡単にお伝えする。(分かりやすくする為、数字は大幅に変わらない程度にざっくりめ)
【主要都市】
9つの州からなる南アフリカ共和国(以下「南ア」)は首都が3つ。プレトリア(行政)、ケープタウン(立法)、ブルームフォンテーン(司法)。私の住むヨハネスブルグ(以下「ヨハネス」)は首都ではないが、経済の中心である最大都市。南アの中に「レソト王国」と「エスティワニ王国」と言う2つの別の国が存在する。
【基本情報】
南アの人口は日本の約半分で6000万人、面積は日本の3.2倍。東京⇔ヨハネス間は約13,000km。渡航は、中東・ヨーロッパ・香港・シンガポール経由等色々あるが、乗り換え1回で最短約20時間。時差は日本から-7時間。
【気候等】
南半球で日本と季節が真逆。日本が猛暑の7月、南アはジャケット必須の冬。私の住むヨハネスでは今年2023年7月、11年ぶりに雪が降った。ちなみにヨハネスは、標高が1700m(高尾山が600m)と高地のため1日の寒暖差が激しい。例えば本日8月半ばの気温は、最高25℃で最低10℃。 南アは「太陽の国」と言われるほど年間を通じて晴天の日が多く、暑すぎず寒すぎず、温暖で過ごしやすい。特にヨハネスは乾燥していて湿気知らずのため、この気候に惚れ込む日本人が多いようだ。春にあたる10月には「ジャカランダ」という花(日本の桜的存在)が1ヶ月ほど咲き誇り、街中が綺麗な紫色になる。
【言語】
公用語12個。英語、アフリカーンス語、ズールー語など11の言語に加え、南アフリカ手話が最近正式に導入された。
【民族】
黒人、白人、カラード、アジア系など、多人種・多民族国家。(これらの言葉抜きではこの国は語れないのと、それぞれの歴史的背景からくる文化やライフスタイルの違いが現在も顕著なため、人種を区別する言葉を多用していくが、決して差別用語ではないことをご理解いただきたい。)
【水】
南アは世界でも数少ない「水道水が安全に飲める」12カ国のうちのひとつ(国土交通省資料)。お店で水道水を持ってきてくれるように頼んでも大丈夫。南アは硬水、日本は軟水。味の違いはあまり分からないが、白い洗濯物は石鹸との反応でうすく灰色化することも。
【日本人の数】
南ア在住日本人は1000人位。そもそもアジア人自体が少ない。兵庫県と同じ人口560万人であるヨハネスでさえ、中心街に1日いてもアジア人遭遇率はゼロから数人。英語以外で挨拶されることがある場合はほぼ100%「ニーハオ」でくる。逆に日本在住の南アフリカ人も1200人とかなり少ない。
【日本食事情】
ヨハネス内の有名どころ日本食屋は2軒ほど。日系スーパーはなく、日本食材を買えるアジア食材店が5軒ほどあり、品揃えは豊富ではないが、最低限の調味料等は日本の約3.5倍の価格で手に入る(キューピーマヨネーズ450g=1000円、キッコーマン醤油600ml=1200円)。貴重な日本食…アジア食材店では賞味期限切れたら安くして普通に売っているし、日本人の間でも期限切れのもがありがたく行き来している。この国にいたら多少のことは気にしてられないし、そもそも南アに住んでたら細かいことははあまり気にならなくなるのだ。
そんな南ア生活は私達の価値観や考え方にも影響や刺激を与える。そしてこの後ディープな南アフリカ話に続く…
10月に国中に咲き誇るジャカランダ
英語コミュニケーション講座
講師 Candy
南アフリカ在住 Candy