英語や日本語も通じるとよく耳にしていた韓国。有名な観光地も好きですが、ローカルな場所をふらっと歩くのが好きな私が4歳の娘と韓国を訪れた際のお話をさせて下さい。

 

国際線元客室乗務員が6年ぶりの海外へ

もともと旅が生きがいと言っても過言ではないほど時間を見つけてはどこかに放浪する私。

娘がとても小さい中コロナ禍で海外に行くことを自粛しているうちにいつの間にか6年の月日が流れていました。

 

心のどこかでいつも52カ国を訪問した思い出が頭によぎり、「早くまた日本から出てみたい!」と感じていたのですが、特別なビザやアプリの導入、また隔離期間の設定などがある中で仕事や何か目的があればまだしも特に理由がない中、学生の中にも留学を断念している人も多くその中で海外に行くことに踏み切れませんでした。

 

いつも私が大切にしている考え方「時間は二度と戻せない。」

その言葉を胸にコロナも5類に指定されるようになり、4際の娘と初めて海外に踏み出してみることを決意しました。

 

50カ国以上訪問し、いろんな文化や価値観に触れたことから娘にも机上では学べないことを肌で感じてもらいたいという思い、韓国行きのチケットを購入しました。

 

いつもは現地でなんとなく宿をとるスタイルでしたが今回は宿も予約して、VISAの有無の確認(数ヶ月前までは日本パスポートも韓国へ行く場合はいかなる場合もVISAが必須だった)、同様にアプリがまだ必要なのかなども調べ上げる中でも世界の動きを感じました。

 

いざ韓国へ

何度か韓国に訪問したことはありますが、今回はより特別な訪問となりました。私が元客室乗務員であったことから娘も将来は空のお姉さんになりたいといいます。

 

機内でも韓国語を話しながら働いている客室乗務員をみて、私に「空のお姉さんは何を話しているの?幼稚園で英語を先生が教えてくれるけどちょっと違う言葉みたい。」と私に質問してきました。自ら違う言語があり、それを介して色々な人がコミュニケーションをとっていることに興味を持った彼女は「空のお姉さんが話している言葉を話してみたい。」と言ってきました。

 

日本から出たことがない彼女からこのような発想がうまれたことに感銘を受けました。

と言っても、関西からソウルまでのフライトタイムは二時間弱です。職業柄二時間以内の国際線の乗務は本当に忙しいことを知っていたことから、なかなか話すタイミングはありません。

 

お手紙交換がブームな彼女。

「空のお姉さんとお話したいけど、手紙をまずは書いてみようかな」と自分自身で考えていたのでしばらく見守ることにしました。そこで、「お姉さんたちが使っている言葉ってひらがな?どうやって書くの?」と聞いてきました。簡単な韓国語であれば分かったのが幸いで、ハングルで

 

안녕하세요.

언니.

나는 비행기를 정말 좋아합니다.

(こんにちは。おねえさん。飛行機が好きだよ!)

 

とひらがながやっと書けるようになった彼女が頑張ってお気に入りの便箋に書いていました。その姿を見て言葉が違ってもコミュニケーションが取れることを無意識に感じ行動に移す姿に驚きました。

 

여기요(すみません)여기 있습니다. (これ、どうぞ)と言いながら手紙を客室乗務員に差し出しました。韓国語が話せると思って下さったのかたくさん韓国語を話してくださいましたが、私も全部を聞き取ることはできませんでした。

 

でも、娘は嬉しそうに聞きなれない言葉を耳にしてお手紙を渡せた。手紙を受け取った際の客室乗務員の方の表情から気持ちが通じ合ったことに大きな喜びを感じていました。その姿を見た私も大きな喜びを覚えました。

 

イミグレーションを経てソウルまで

無事韓国に到着し、少しでも早く韓国の街に繰り出したいという思いから早足でイミグレーション(入国管理)に向かうと、今まででもトップ3には入る人混み。

 

娘が「どうしてこんなに人が並んでいるの?なんで進まないの?」と不思議そうに何度も聞いてきました。「今から韓国に入るためのチェックをしているんだよ。」

 

自宅の部屋にも世界地図を貼っている彼女。いつも地図も眺めていたことから、「違う国に行くときはこうするんだね。」とこの時点でも自分自身で考えて彼女なりの国境の意味を考えていたことにも学びを感じました。

 

仁川空港からソウル駅までは空港鉄道ALEXを使います。その前に、ALEX以外にも基本的にタクシーではなく公共交通機関を使いたいという思いからTカード(日本のSUIKAのようなもの)を購入しました。

 

何気なくTカードを購入する私に英語・韓国語・中国語が書いていることにも気づいて「これはなんの国の言葉?」など、見るもの全てが彼女にとって新鮮で刺激的なのだと考えさせられました。

 

続きはまた来週。

 

 

英語コミュニケーション講座 担当講師

Stacy