今日はインプットって大事だよっていう話です。
私はバラエティ番組が好きで、疲れてぼーっとしたい時に観て笑っています。この間「激
レアさんを連れてきた」という番組で、作家の赤松利市さんが紹介されていました。この
方、路上生活をしながら執筆し、賞をとって作家デビューを60代で成し遂げた人で、その
山あり谷ありの人生はかなり激しく面白いものでした。
赤松さんは子供の時から活字が大好きで、とにかくたくさんの本を読んでいたそうです。
路上生活になっても、手元にあった五千円を握りしめ、ブックオフで40冊の本を購入して
読んだりしたとのこと。多くの本を読んで、読んで、読みまくっていた赤松さんですが、
60歳を過ぎたある日、脳内に文章が湯水のように湧き出てきたそうです。本人曰く、原
稿用紙20枚分くらいは脳内にストックできるので、それをパソコンで文字起こしするんだ
とか。
赤松さんの話を聞いていて、ふと思い当たったのが、外国語学習でぜんぜんうまく話せな
い、聞いていることがわからないと思っていたら、ある日周りの言っていることが理解で
きたり、話ができるようになるということ。毎日、毎日英語のリスニングをやっているの
に、いつまで経っても変わらない、もうだめだ〜というのはよく耳にする話です。でも、
ある時から急に単なるBGMから意味のある言葉として英語を理解できるようになるのです
が、それって赤松さんと一緒じゃん!と思ったのです。
なにが?と思うかもしれませんね。つまり、赤松さんは大量の本を読んでいて、膨大なイ
ンプット量があったのではないでしょうか。それがある閾値を超えたときにアウトプット
という形で溢れてきたのでは。大量に英語を聞いて、読んで、たくさん勉強しているのに
、それが話したり、書いたりという形でなかなか実現しないと思っている人はたくさんい
ると思います。私もそうでしたから。でも、インプットが詰まっていたら、それはやがて
閾値を超えるとアウトプットとして出ていきます。閾値を超えるタイミングやきっかけは
人それぞれかもしれませんが。
インプットがなければ、出すものがなにもありません。それは語学だけじゃないですよね。
中身が空洞な人間の言葉には重みが感じられず、知識や経験の豊富な人の言葉は心を打
ちます。インプットしたものが自分のものになったとき、それは形を変えて自分からまた
出ていきます。言葉も知識も循環してる!アウトプットがまだって思う人は、腐らずにイ
ンプットを重ねていってください。必ず閾値を超える時はきます。
英語コミュニケーション講座 講師
Emma