前2回に引き続き、チュニジア旅行記の最終回です。
ベルベル族の住むマトマタへ
今回の旅のメインでもあるベルベル族の集落の訪問にむけ、小高い丘のザグアンに立ち寄り、マトマタまで進みました。
地層が削られ砦になったところに住み出したのが始まりだそうです。少しずつ水源を求めて山服に移動し、居住しているそうです。隠れるような横穴式の住居を形成したようで、砂漠の真ん中の小高い山で今でも伝統を守りながら生活していました。
そこではロバを使って井戸水を汲んだり、土を使って素朴な食器やツボを作っていたり限られた物の中でも知恵を使い彼らは伝統を守り生活していました。砂漠の中ということもありカラフルな民族衣装や布が靡く様はアートの世界そのものでした。
彼らはシャイな性格でありながら温厚で優しくもてなしてくださいました。
温かい紅茶とチーズをいただきました。料理屋洗濯をしていたり、普段の生活を見ることができました。穀物を砕くお手伝いをしたりここでも、ジャスチャーや表情で自分の気持ちを伝えたり彼らとの距離を縮めることを大切にしながら楽しみました。
「全く違う言語を使う者同士でも、創意工夫を重ねることで心は伝わる」ということを再度確信した1日でした。
その他訪問した目的地から
タタウィン近郊のクサール・ハッダダがスターウォーズのロケに使れたそうです。砂漠にポツンと佇む光景はスターウォーズの世界そのもの。その道中でトズールやドゥーズを通ります。
この辺りはオアシスの町でもあり、北部とはまた違った、オアシスならではの雰囲気を味わうことができ、北アフリカ最大の塩湖「ショット・エル・ジェリド」に足を踏み入れることもできます。
塩湖を訪れたのは初めてでしたが綺麗にバラの字形に彫刻された塩の塊を見たり、地面が反射していたりと、とても不思議な空間でした。
その後、サハラ砂漠グラン・エルグ・オリエンタル(東方大砂丘群)の砂丘群に進みました。モンゴルでの大草原を4WDで駆け抜けたことを思い出しました。
今回はゴビ砂漠ではなくサハラ砂漠。砂の感じも全く違いいつまでも永遠に続く砂漠に迷ったらどうするんだとう?ふと不安になりました。
チャレンジングなアクティビィティにも参加し、またチュニスに戻りカルダゴ遺跡から歴史を学びました。
地中海を挟んだイタリア半島に成立したローマ帝国による攻撃を度々受けてその爪痕がしっかりと刻まれていたり名将ハンニバル・バルカは、天才戦略家として、チュニジアが生んだ英雄として、今も語り継がれていることを知ったりする中で、多様な文化を理解するにはその土地の歴史を理解しようとすることも大変重要であることも肌で感じました。
最後に
フライトのハプニングをなんとか乗り越え、その先には多くの人との出会い、初めて体験すること、見たことのない街並みや絶景に出会うことができました。また、その土地の歴史を知ることがより人々との距離を縮め、視野を広げることにも繋がります。この意識をいつまでも持ちながら次の目的地に行ってみたいです。
英語コミュニケーション講座 担当講師 Stacy