私は大学時代に、バックパック1つで様々な国を訪問しました。

 

アジアからヨーロッパに空路や陸路で国境を渡り様々な文化や人々の触れ合いを体験し、スイスからチュニジアに渡りました。

 

ついに、初めての地域北アフリカに向かうことになんとも言えないワクワクする気持ちを胸にスイスの空港にてチェックインを済ませました。

 

外資系客室乗務員を目指していた私は空港はもちろん、沖スポット(タラップから機内に乗り込むゲート)で間近に初めてのチュニスエアをみたり、機内での新鮮なサービスに目を光らたりしながら、目的地チュニジアの首都、チュニスまでのフライトを楽しんでいました。

 

しかし予定の到着時刻になっても全く到着する気配の無いフライトに不安を覚え、客室乗務員に英語でチュニス行きかどうか尋ねたところ全く通じません。

 

大パニックの私は、アラビア語表記のガイドブックのチュニスという文字を見せたところ、彼女はモナスチルという場所のページを探して指差しました。つまり別の場所へ向かう飛行機に乗ってしまったのです!

 

航空業界に携わっている今でもなぜこんなことになったのかよくわかりませんが、モナスチルがどこなのかもわからない上に、英語が想像以上に通じないことに衝撃を受けました。

 

引き返すことも何もできずただただ、モナスチルに到着するのを待つしかない私は、モナスチルからチュニスに行きたいという交渉もできずに機内でひたすら地図を広げていたことは忘れられません。

 

空港について、私のバックパックは無事荷物受け取りカウンターから出てくるのか緊張しながら待ちました。すると私のバックパックも同じくモナスチルまで到着していました。あの赤いバックパックを見てあれほど感極まることはなかったと思います。

 

なんとかバックパックを背負い、チュニスに行く方法を空港で訪ねました。チュニスの文字をヒッチハイクするかのように空港係員に指差し助けを求めますが、どうやったら行けるのか。むしろどのくらい離れていてどういう交通手段で戻れるものなのか。当時大学生だった私は、必死にジェスチャーや表情、メモで数字を書くなど言語の壁があってもコミュニケーションを取る方法を一生懸命考えながらチュニスへ到着する術を探していたのを今でも覚えています。

 

色々な人の助けもあり、空港からタクシーにのって駅まで行く。その後チュニス行きの列車に乗る(何時に来るかなど全くわからなかった。)という情報をもとに、駅に向かいました。

 

この続きはまた来週のブログで。

 

 

 

英語コミュニケーション講座 担当講師 Stacy