2022年アティーナでは「シドニー異文化体験プログラム」を2022年に開催しました。英語コミュニケーション講座に加えて、大学の休みの期間を利用して海外に出かけ、講座で学んだ内容を実際に現場で積極的に使ってみるのが本プログラムの目的です。コロナ禍にはオンラインによるシドニー異文化体験も提供していましたが、オンラインバージョンと対面バージョンの両方を体験した講座生もおられました。対面プログラムに参加した講座生の一部を今週から3回にわたってご紹介します。

 

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「五感を使って体験しなければ、絶対に得られなかった」

 

 シドニーに行き、自分がいかに狭い世界で生きてきたかを痛感した。

私は母に「絶対に視野が広がるから行っておいで!」と言われなければ、このツアーには参加していなかったと思う。わざわざ訪問しなくても、シドニーの歴史的な建物や街並みはネットで見られると思っていたからだ。しかし、その考えは大きな間違いだった。快晴のなかで輝く海の水面や港のフェリー、オペラハウスやハーバーブリッジが作る光景には本当に圧倒され、感動した。思い出に残そうと写真も撮ったが、レンズ越しより、波の音や潮風を感じながら自分の目で見る方がはるかに美しく感じた。

そして、街の散策や店での食事をするだけでも、

・日本より早く閉まるお店が多い

・スーパーに個包装のお菓子がなく、大袋に直接入れられているものが多い

・食事の量が多く、肉料理には主食としてポテトが添えられている

といった文化の違いに気づけて面白かった。また、オーストラリアの文化を体験することで、日本の労働環境、衛生への意識・過剰包装、食文化など母国についても、もう一度考え深く知ることができた。

このような感動や学びは実際に五感を使って体験しなければ、絶対に得られなかった。ネットを見るだけで終わらず、自ら体験することを大切に生きたいと思えたことが、このツアーでの私の一番の成長だと思う。これからも挑戦する姿勢を忘れず、様々な経験から視野を広げて、一度きりの人生を豊かなものにしたい。

 

 

広島大学

Zoe