フィジーに在住している際に、南太平洋の国々を訪問しました。

その中でも印象的なのはバヌアツ共和国で話されている言語についてです。

 

バヌアツ共和国ってどんな国?

南太平洋に浮かぶ約80の島からなる、オーストラリアから北東に位置する国です。

多くの先住民が住んでいることから100を超える言語集団が存在しています。

 

そんなバヌアツで公用語とされている言語は3つあります。

英語とフランス語、そしてビスラマ語です。その中でも国語として扱われているのはビスラマ語です。

 

当初「ビスラマ語って何?どんな言語?」と興味を持ったのを今でも覚えています。

ビスラマ語というのは、英語とフランス語が交じり合って、バヌアツ独自の言葉として発展したものです。

 

首都部などでは英語やフランス語でのコミュニケーションが可能な場合が多いですが村に行くと公用語である英仏語は通じないことが多いのです。

その100を超える言語集団が互いにコミュニケーションを取り合うためにビスラマ語は使われているようです。そこことから原住民独自の言語が消滅してしまうなどといった課題もあるようですが、同じ国、人種でもコミュニケーションのために新たな言語が生まれ、それを駆使しながら、商業や学校教育が行われていることに驚きました。

 

バヌアツに到着して

フィジーからバヌアツまで渡り、空港に降り立った際に気づいたワード。

“Halo!”や”Tank yu!” なんだか見覚えがあるようなワードが書かれていました。

 

ハロ?タンクユー??? 空港の入国審査を待っていると、聞こえてくる会話。

Hello!やThank youのバヌアツ特有の訛りなんだなと感じていましたが、時期にこれは

訛りではなく歴としたビスラマ語だということがわかりました。

 

バヌアツでの滞在

あまりにも英語の名残りのあるビスラマ語を耳にすることで、もっともっとビスラマ語を知りたくなりました。

 

都市部では英語を話せるバヌアツ人も少なくないため、「これはビスラマ語でなんていうの?」と地元の人々やバックパッカーの宿の人たちに積極的にビスラマ語を教えてもらいました。

私=Mi あなた=Yu おはよう=Gudmoningなどと英語と似ているものも多くどんどん習得することで、嬉しいことに商店のひとたちにバヌアツに住んでいると勘違いされることもありました。

Nem blong mi ~. ネム ブロング ミ~ =私の名前は~~~

などと2語文以上になると語順がちょっと変わってきますが、少し順番を間違っても通じます。その経験から英語を間違えないように話そうとしてQuick responseに課題があった私の殻を破ることができたのではないかと感じています。

何より、全く名前もしらなかったビスラマ語という言語を介して現地の人々と話していることに、通じることに、大きな喜びを覚えました。

 

バヌアツ人に招待された原住民の集会

 

 

バックパッカーの宿の人を通してプールサイドでいろいろな国の人と話すこともできました。主にオーストラリア・ニュージランドから来ている人が多かったものの多くの欧州の訪問者とも話すことができました。

その仲間達と1日の終わりには気軽に集まって話すことが習慣となり、オーナーのバヌアツ人に原住民の生活を見にいってみないかと誘ってもらうことができました。

もちろん私は、参加する気満々で次の日にはその村まで仲間と向かいました。

 

続きは来週のブログをご覧ください!

 

立命館大学 英語コミュニケーション講座 

担当講師 Stacy