講座の受講生に

 

「講座の中で一番楽しみにしていたのは?」

 

と通年講座を終えた後に尋ねると、Speak-Out または Let's Talk about It のコーナーという声が多く聞かれます。これは講座生にあるテーマに沿って話を自由にしていただく時間です。

 

講師からの細かな指定などせず、テーマを与えて後は自由に数分お話しするコーナー。その後相手を変えて同じテーマで話していただくこのコーナーは、毎週実施されます。

 

講座1、2回目は与えられたテーマに沿ってお話をしたら「もう終わりました」と言って、話をやめてしまうペアや、自分が用意しているそのテーマの話す内容を相手に伝えることに一生懸命になってしまい、「会話」ではなく「情報伝達」の時間になってしまう講座生が多く見られます。

 

このコーナーの目的の一つは、友人と日本語で話すかのように、会話を楽しむこと。初めはサークルやクラブ活動の話から始まっても、そこから会話を広げ、互いのことを知る会話へと展開していく、そんな自然な流れを英語で体験してもらうための時間です。

 

1回目の講座では、この目的を達成していなかった講座生が、約20回目の講座が終了する頃には、自由に英語を使って会話を楽しむ、相手を知る、自分を語ることのできる人材へと成長していきます。また初めはなんとか3分の会話が続けられた講座生が、5分、6分、と長く会話ができるようになっていきます。

 

本講座を受講いただくことで、英語力に限らずコミュニケーション能力、グローバル人材としての素質の広がりを身につけていただけると、7年間の講師経験から実感しています。一人でも多くの学生さんに体験いただきたい講座です。

 

ニュージーランドの南島クイーンズタウン近郊の丘の上にぽつんと建っていたお家。どんな人が住んでいるんだろと、そばを通るたびに眺めていました。

 

 

香川大学 英語コミュニケーション講座 講師

Shelly