最近、海外のとある資格を取るために試験を受けました。

 

英語で書かれた問題は、英語による指示があって、英語で答えるという形式。そこにはエッセー形式の問題もあり、自由な発想で解答を書くことが求められていました。

 

このテストを一緒に受けた日本人の友人と話していて一つ気づいたことがあります。それは日本で受けるテストでは、答えがある程度予測できる場合が多い。その一方で、今回受けた海外で作成された問題では、学んだ内容を各自が咀嚼した上で、実生活に生かすにはどうするかを具体的に各受験者の状況に沿って答える、というものだということでした。

 

つまりこの問題の回答は一つではなく、基本を学べているか、それを自らの置かれた環境では「あなたならどう応用するか」を問われているのです。

 

このことに気づいたと同時に、私は自身の米国での大学院生活を思い出しました。また海外での生活でのことも。私自身が海外生活で得たものの一つに、「実用性」が挙げられます。学問的に学んだこと、日常生活の経験からの学びなど、全て含めてこれらを私ならどう生かすか、を常に考えさせられることが多かったように思います。特にアカデミックな場では学問と実生活がとても密着していて、私が日本で受けた非日常的な部分で「学ぶ」教育とは異なるように感じました。

 

皆さんにとっての日々の学びは、今日の生活に活かすことができていますか?あなた自身の状況は他の方とは異なります。同じ学問を学んでいても、それを活かす方法はそれぞれに異なります。英語コミュニケーション講座で学ぶ方々には、自由な発想と生きていくためのスキルを身につけてもらうための工夫を講座のあらゆる場面で用意しています。講座を受講した皆さんが、自由に想像力を膨らませ「自分ならここでどうするか」を常に考えながら、真のグローバルな人材となって羽ばたいてくださることを願っています。

 

香川大学 英語コミュニケーション講座 担当講師

Shelly