当講座は英語コミュニケーションを通してグローバルに通用する人材の育成を行なっています。英語でコミュニケーションを円滑に行おうとする際、自分の文化と英語圏での文化を比較しその差異を理解する異文化間理解が大変重要となります。言葉の背景にある文化を捉え、言葉だけでなくその文化に応じた態度はコミュニケーションにおいてとても大切なのです。

 

日本でははっきりとNOと言わなくても、相手はこちらの意図を汲み取ってNOと理解してくれますが、日本以外の国でこの暗黙の了解を求めることはできません。それは、配慮や思いやりなど情緒的な問題に起因するのではなく、言葉の背景にある文化から来るところと言えます。このように相手の文化を知るためには自国の文化を認識することになり、それはアイデンティティの確立へと繋がっていきます。

 

こういう英語コミュニケーション習得の過程で異文化間理解の重要性を理解し異文化に触れることを 大学入学と同時に行うことが重要なのです。大学入試までには、知識と同様に物事を教えられることが多く、それをいかに記憶に留めるかが重要で、日本の教育においては自由に意見を述べるなど自分の発想に重点を置く学校生活を送っていません。大学になるとかなり様子が変わります。選択ということに多く遭遇し、自分の力で考え、物事を組み立て判断することが求められるからです。

 

その際に、自国の文化だけでなく英語圏における文化や他の文化があることを認識することは、その人にとって単に選択肢が増えるだけでなく視野も広げてくれるのです。高校生から大学生になるという大人の世界に入って行く時に、広い視野を持つことで4年間の大学生活の送り方や学ぶ量は驚くほど変わってきます。視点を外に向ける、自分の知らない世界に興味を持つ、新しいことに好奇心を抱くことは、英語コミュニケーションを遥かに超え、その人の人間形成に大きな影響を与えます。


当社ではこの英語コミュニケーション講座は、多くの一年生に残りの大学生活やその後の人生に大きな影響を与えることを意識しながら、学生一人一人の成長を願っているのです。

 

鈴木カオル

 

シンガポールは人種のるつぼ