こんにちは。講師のCandyです。

 

多民族国家、アメリカ。

様々な文化背景・価値観の人種が入り混じっている。

人々はどのように意思疎通をはかっているのだろうか?

今週から2回に分けて私の思う「伝え方」をお話してみたい。

  1. 「それイイね!」を伝える

人間、ホメられて嫌な気はしない。

‘Hey lady, I love your hair!’

カフェの外席にいたお姉さんが、通りすがりの私に、大きなジェスチャーと共に声をかけてきたことがある。

まあまあ遠くから、知らない人にいきなり「それイイじゃん!」のノリだ。

道端で…‘Excuse me, may I ask where you got that beautiful coat? I love it!’

電車で…‘Your daughter is so adorable! Can I take a photo of her?’

「とにかく伝えたい!」気持ちが伝わってきて、なんか嬉しくなる。

知らない人に質問されたり、褒められたりするのは日常茶飯事だった。

 

アメリカでは知人間でも、会った瞬間「ホメ」から入ることが多い。

‘I love your bag! Is it new?’ で緊張を解き、相手を笑顔にして会話が始まる。

「それイイね!」は、「明るく前向き」なコミュニケーションの第一歩だ。

 

  1. 「徹底的に言語化」して伝える

マンハッタンの地下鉄内で繰り広げられる、様々なパフォーマンス。

バンドやダンスならまだしも、日本ではありえない光景が「演説に匹敵する物乞い」だ。

車両に入るなり堂々とスピーチを始める。

「皆さん、私は○○と言います。とても貧しいです。どうかこのチョコレートバーを買ってください。たった$1です。12歳ですが、この弟を養わないといけないんです」。
極端な例ではあるが、アメリカでは「自分の考えを、人前でしっかり言葉にして伝えられない人間は生きていけない」という文化が、こういうところまで根付いていると実感させられる。

 

Hey listen!「どう思われるか」よりも「何を伝えたいのか」が重要な社会。

 

2012年12月クリスマスシーズン、NYタイムズスクエア近辺にて。 'Look at this cute baby!' と、あっと言う間に娘(写真中央ベビーカー)を囲んだ、通りすがりの見知らぬ陽気なサンタたち

 

講師 Candy