日本ではあまり気にならない人が多いのかもしれないが、人と話をしている時に全く面白くもないところで笑いながら話をしたり話の後に脈略なく笑う人がいる。これは外国人にとっては全く理解できない日本人の癖?習慣?のようだ。

 

私たち日本人は、照れ隠しのためにしている行為で特に深い意味もないかもしれないが、よく考えてみると可笑しくもないところで「笑う」のは奇妙な行為ではないのか?結構大きな声を出して笑う人もいる。そして、その笑いに連鎖が起こり別の人がまた笑うと言う場面に遭遇することもあるのではないのだろうか。でも、その笑いは外国人にとっては私たちが想像を絶するような感情を抱いているようだ。その笑いについて、「奇妙だ」「気味が悪い」「バカにしている」など感じる人が結構いるようだった。

 

出張でフロリダにあるカレッジに行った時の話。出張先の先生に日本人はおかしくないところで笑う、あれは「とても奇妙で気味が悪い」「意味がわからない」と言われた。また、他の先生には「自分たちをバカにしているのか」と感じるとも言われた。フロリダのディズニーワールドの近くにある大学で確かに日本人留学生はあまり多くなさそうなので、日本人のそういう習慣には慣れていないのだろう。

 

私自身が違和感を感じるものの、そこまで厳しい評価をもらうとは思ってもいなかったため正直驚いた。英語話者は感情や意志を表示する時にも表情豊かに話をするが、意味なくニコニコしているわけではないのだ。笑いも表情も意味があることが重要なのだ。笑ってごまかそうと言う文化は英語人にはないのだと改めて感じた出張だった。

笑って誤魔化すのは、自信のなさの表れとも言えるかもしれない。「私は」という「I」でたくさん英語を話すことで、自分が意見を述べたり何かを主張する習慣もついてきて、それが自ずと自分への自信にも繋がるので、是非英語をたくさん話して訓練をし自分自身に自信を持っていただきたい。笑う習慣を止めるのだけでなく、是非その根本なところからの改革をしてほしいと思う。

 

 

(写真:Thanks to Free downloadable Photo by Ethan Shi on Unsplash)

 

 

鈴木カオル