こんにちは。
徳島大学担当講師のHaileyです。
私は以前、アメリカのコロラド州に住んでいました。
小さい頃から憧れていた海外での生活でしたが、最初のうちは私が想像していたものと違っていました。
そこで今回は、私がアメリカ生活を通して得た経験や学びについてご紹介します。
家族でアメリカに移住
「僕と結婚したらアメリカに住めるよ!」
21歳の時にお付き合いしていたアメリカ人(今の夫)からのプロポーズの言葉。「もしかして、ビザのための偽装結婚の誘い?」と真剣に悩んだ覚えがあります。(もちろん、そのような目的で言ったのではありません笑。)
夫の言葉どおり、結婚して3年後、夫の進学を機に5ヶ月の長女を連れてアメリカに移住することになりました。
初めてのアメリカ生活は不満ばかり
英文科を卒業し英語は得意なものと自負していた私は、アメリカに住むことに対して何の不安も感じていませんでした。ところが、初めてのアメリカ生活は、私が想像していたものと全く違っていたのです。
「英語が思うように通じない」「話が続かない」「アメリカの子育てが合わない」など、毎日不満はつのるばかり。
結局、ホームシックになってしまい、移住3ヶ月で日本に一旦帰ることにしました。日本には1ヶ月ほど滞在。しかし、その間も夫はアメリカで大学に通っており、私と子供だけそのまま日本に残ることもできず、母から「腹をくくるしかない」と背中を押されてアメリカに戻りました。
考え方を変えれば、毎日が楽しくなった!
アメリカに着くと、夫をはじめ夫の家族や友達がみんなで快く私を迎えてくれました。不思議ですが、あんなに不満ばかりだったアメリカが、その瞬間「私の帰るところ」のように感じました。
その時、義母の友人から言われた一言は、今でもよく覚えています「You need to be more Americanized!!!(もっとアメリカ人っぽくならなくちゃね!)」
この経験のおかげで、私は今まで「完璧な英語を話さないといけない」とか「これを言えば相手にどう思われるだろうか」などを考えすぎていたこと、私が一歩前へ歩み寄れば、この人たちは手を広げて私を受け入れてくれるんだな、ということに気づきました。
それから私は、もっと積極的に人と話したり出かけたりするようにしました。わからないことは「わからないから教えて」と些細なことでも聞くことも。話しかけることや誘われることを待つのではなく、「攻め」の姿勢で積極的にアプローチするように心がけたのです。
そうするうちに、夫や子供以上にアメリカでの生活を楽しめるようになっていました。
新しいことにチャレンジしたくて、家の近くの大学に通いました。当時は3人の子育て中でしたが、夫も夫の両親も快く協力してくれたのもありがたかったです。日本だと、小さい子供がいるお母さんが大学に通うなんて、ちょっとありえないことですよね。
私が海外生活で得たもの
私はアメリカでの生活を通して、自分らしさを肯定することの大切さを学びました。完璧でなくても他の人と違っていても自分は自分。自分の人生を決めるのも自分。ただし、選んだことに責任を持つのも自分。そういう生き方をする人を、アメリカの人は受け入れ応援してくれました。
当たり前のように聞こえますが、日本にいると、親や社会、先生が求める「こうあるべき」というレールの上を知らないうちに歩いていて、自分の個性や本当にしたいことなどを見失っていることがあります。日本では「出る杭は打たれる」と言いますが、アメリカには「出る杭」になりたい人でいっぱいのように感じます笑。
私が海外生活で得た経験は、今でも私が私らしく生きるための糧となっています。
このブログを読まれている方の中には、私のように「英語が通じない」と挫折感を感じている人や、英語が苦手だから海外へ行くのを諦めている方もいらっしゃるかもしれません。でも、英語はあくまでもコミュニケーションのツールです。完璧でなくても、なんとか通じればいいのです。大切なのは、英語をツールとして視野を広げ、チャレンジすることです。それにより得た経験は、みなさんが自分らしく豊かな人生を送るための糧となることでしょう。
これからもこの英語講座が、受講生やサポーターのみなさんが学び体験できる場となるように、講師としてお手伝いできることに感謝しています。
2005年 コロラドで催したFamily Reunion(親戚みんなの集まり)にて。
お揃いのTシャツを着て楽しみました。後列の真ん中の女性の隣が私。
☆ Hailey
徳島大学 英語コミュニケーション講座担当 講師