私は2012年に大阪市立大学で英語コミュニケーション講座を受講してから、2017年に卒業するまで、リーダー活動をしていました。その5年間の大学生活の 中では、英語講座での活動だけでなく、カナダで1ヶ月の短期留学、アメリカでの1年間の留学、オーストラリアで3週間の日本の大学生の短期留学アシスタントとしての経験(ひょっとしたらそのとき参加していた人がこれを読んでくれているかもしれませんね)など、幸いなことに海外で多くの経験をする機会を得られました。そして、それらの経験と語学を生かした就職活動をし、グローバルな展開をしている現職に辿り着き、今でもビジネスで英語を多々使っています。そんな私の経験から、英語が苦手な方、これから海外に行ってみたいと思っている方・・・に向けてちょっとしたアドバイスのようなものを書かせていただきます。

 

細かいことを言っていくとキリがないので、まずは皆さんが抱えているであろう先入観を崩すところから始めましょう。

 

おそらく、英語に苦手意識を持っている人も、これから海外に行こうと思っている人も、実際に英語を使って海外の人とコミュニケーションを取ることに対して、恐怖心を持っていると思います。「私の英語力で通じるわけない」「通じなかったらどうしよう・・・」みたいな感じですね。そんな恐怖から、「話せるようになってから行こうか・・・」と考えている人もいるのではないでしょうか。でも、当然その「話せる」レベルになるのを待っているとどんどん時間だけが過ぎていきます。だから、まずは考えを改めましょう。伝わらなくて当然、それを伝わるようにするのがあなたの目標であり、するべきことです。ネイティブスピーカー以外は、どんな人でも「英語を話せない状況から話せるようになる」までのプロセスを経ています。まずは、自分の英語ってこんなに伝わらないんだ、ということを知ることが第一歩です。

 

でもそれと同時に、あなたの英語は思ったよりも通じるというのも事実です。その成功体験を感じることも確固たるモチベーションになります。そもそも、日本の大学生の英語力は決して低くないと私は思っています。私は留学中、主に留学生向けの英語のWritingの授業を受講していました。クラスメートは中国・韓国はじめ各国からの留学生ばかりで、彼らも、ネイティブと対等に話せるほどの英語力ではないものの、生活には困らないぐらいの、私たち日本人の感覚からしたら、「高い英語力」がありました。ある日、グループワークで彼らとテキストの答え合わせをしていたときのことです。テキストは、日本の高校生レベルの文法や読解の問題ばかりで、正直決して難しいものではありませんでした。だから私も、「これはこうだよね」みたいな感じで平然と進めていると、クラスメート達は「あれ、これじゃなくて?」といった反応でした。最初は私が間違っているのかな、と不安に思いましたが、どう考えても私が合っているはずだし、事実正解していました。心のどこかで他の国、特に同じアジア圏からの留学生に対しての劣等感に近いものを持っていた私は、「あっ、少なくとも知識や理論の部分では負けていないんだ」と些細とは言え勇気を得たのを覚えています(もちろん、勝ち負けの問題ではないですけどね)。だから、皆さんも同じ下地は持っているわけです。それを、最初は不格好でも、文法が多少変でも、とにかくアウトプットをすること。そうすれば、前は出なかった単語が出るようになった、とか、意外と通じるな、という喜びを体験することができるはずです。

 

わからない、伝わらないという悔しさを糧に勉強をし、それが実を結んで、聞き取れた、伝わった、という喜びを感じること。英語力は、こういった挫折と成功体験の繰り返しによって磨かれていくものだと思います。英語が苦手な人、これから海外に行こうかと思っている人にとっては、最初の一歩こそが大きな一歩になります。私の経験談が、その一歩を後押しするものになれれば、とても嬉しいです。

 

留学先のアメリカワシントン州のベルビューカレッジ(Bellevue College)

日英言語交流クラブでの活動中の写真

 

⭐︎英語コミュニケーション講座 

リーダー担当年 2013-2017
講座受講年 2012

ニックネーム:Kei

大阪市立大学