大学の時、短期でイギリス、ニュージーランドに行ってから、ずっと海外に住みたい!と考えていました。

 

大学院を卒業して飛び込んできた

「ベルギーで日本語を教えてみない?」という声に考えることなく飛びついた私・・

“アメリカやオーストラリアなどの英語圏に住むことが将来あるかもしれないけど、ベルギーに住むことはないかも?!”という考えが私をすぐにYesの返事に導きました。

 

ところで、みなさん、ベルギーって何語を話すと思いますか?

ベルギー語?!(笑)

 

ベルギーは言語的に不思議な国で、実は3か国語が存在します。

3国語を話せるというわけではなくて、フランスに面している地域の人はフランス語を、ドイツに面している地域の人はドイツ語を、そしてオランダに面している人たちはオランダ語を母国語として話す国なのです。

 

私が住んでいたGentという町はフランデール地方(オランダに近い)に属し、

(そうそう!『フランダースの犬』の生まれた所です!)

オランダ語が母国語でした。

当時、Gentにいた日本人は二人のみ・・さみしかったぁ~・・

私はオランダ語が話せません。

生徒や同僚の教授との共通語は英語でした。

 

Gentの人たち・・フランデール地方に住むベルギー人の英語は本当に流暢で、私の生徒たち(大学生)はほぼネイティブ並みに英語を話せました。

 

「どうしてみんな英語を流暢に話せるの?」と聞くと

こう答えてくれました。

 

「オランダ語はヨーロッパにおいて、ほんの少しの人口しか話せない言葉。オランダ人かフランデール地方に住むベルギー人しか理解できない言葉・・

だから、僕らはコミュニケーションを多くの人(世界の人)と取るためには英語を話せなくてはいけないのだよ。」

 

日本語と似ている・・

日本語も日本人しか理解できない、小さな世界の言葉・・

だから、多くの人とコミュニケーションを取るためには英語を話せることが必要なのになぁ・・

 

とその時思った記憶があります。

 

フランデール地方の家庭のテレビ番組は多くがアメリカやイギリスのドラマ、映画や漫画です。吹き替えは全くなく、英語がテレビから流れ、オランダ語の字幕が付きます。

小さい頃から彼らは、英語のリズム、イントネーション、音を聞いて大人になります。

これは英語を上達するうえで一番の方法ですよね!

 

いつか日本もそうならないかなぁ・・とベルギーにいるとき、ずっと思っていました。

(今でも日本はそこにたどり着いていませんが・・・(笑))

 

なぜなら、私も日本で英語のリズムやイントネーションを習得した方法がテレビだったから・・

 

私は高校での留学経験もなく、大学で英米語学科に入りました。

周りの子は英語が話せて、日本にいながらカルチャーショック!!

落ち込む日々でした。

そんな時、アメリカのドラマに出会い、一人暮らしの私は、毎日、毎日、家にいるときはご飯を食べるときも、家事をするときも、ドラマを見て(聞いて)いました。ドラマにニュースがプラスされ・・世界に興味を持ちました。

「突然英語が聞こえるようになる!」・・・どこかのCMじゃないけど、これは本当!!

英語が聞こえるようなった私はインプットし続けた英語を、今度は友達や留学生とアウトプットしていきました・・・

どんどん世界への憧れが大きくなって・・

そして私をベルギーに導きました。

 

ベルギーでいろんな国の友達ができました。

クリスマス、ニューイヤー、サマーホリデーはフランス、スペイン、ドイツ・・などのお友達の家で過ごしました。

 

日本にいながら、英語を話せるように努力していてよかったなぁと心から思いました。

だってこんなに世界が広がるのだもの!

 

私の出身地は鳥取の小さな町です。

田舎育ちで、私がいたころは西洋の人に出会ったら、”その日のニュース!“というくらい珍しいことでした(笑)

 

そんな私が英語に出会い、海外に行き、さまざまな国の友達と交流し、

そして、今こうして、英語を使う職業につき、毎日英語を使っています。

 

言語ってすごい!英語ってすごいなぁ・・って思います。

 

もし、今から英語を勉強しても遅いのかな・・

と思っている人がいたら、

 

「その考えは間違いだよ。」「まだまだ遅くないよ。」って言えます。

だって、私が経験しているから・・

 

Embrace new experiences and broaden your horizon!!

 

みなさんに憧れはありますか?

あるのなら、最善をつくし、そして叶えて欲しい。

 

向上心、情熱をもって、そして楽しく英語を使っていきましょう!

きっときっと世界が広がります!

 

1998年フランスでのクリスマスディナー

 

☆英語コミュニケーション講座講師

ニックネーム:Amy

大阪市立大学・立命館大学(OIC) 担当