世界全体の距離がぐっと縮まった今、世界中の人が住む場所を選べる時代になりました。

 

 

古くは『欧州の人たちが植民地に移住する』という時代がありました。

船で時間をかけて移住の地へと向かう時の気持ちはどんな気持ちだったのでしょうか。

 

 

 

今は飛行機があり、その移動にかかる時間も価格もぐっと下がって世界を旅することがごく普通にできる時代になりました。

 

 

中でも移住に関しては、誰もが自分の生活スタイルに合った場所を移住の地として選ぶことができるという、夢のような時代になりました。

 

 

そのほかにも政治的な理由、人生の大きな大志を抱いての移住もあれば、自分の資産に見合った場所への移住など、多様な理由から移住をする方がいます。

 

 

 

自分の生きたい人生を実現できる場所に移住したい、そういって母国を離れて海外移住を決めた友人が私にはたくさんいます。

 

そのうちの何人かをご紹介します。

 

 

英国人夫婦の友人は母国を離れ、三年ほど世界をゆっくりと旅行しながら移住の地を探しました。

 

その間、彼らはHome sitter(*1)をしていました。

 

 

彼らは自分たちの行ってみたい場所でHome sitterとしてそのお宅の管理や犬の散歩をしながらしばらく滞在し、様々な国を訪ねていました。

今はお気に入りのチリを移住の地として、静かに暮らしています。

 

 

 

アメリカ国籍とニュージーランド国籍を持つご夫婦は、ヨットで10年ほど世界旅行をしたのち、最終的には孫や子供たちがいるニュージーランドを拠点とし、家庭菜園を楽しむ生活をしています。

 

 

 

また最近知り合ったアメリカ人女性は、コスタリカを拠点として生活しています。

 

彼女はユダヤ人でもあり、娘さんはイスラエルの大学で勉強中とのこと。

 

ご主人はアメリカにいるのですが、一年に一度は家族で会うと決めて世界のどこかで家族が集まるのだそうです。

 

いずれの方々も「英語」というツールがあるからこそ勇気を持って海外に出ることができたのは、間違いないでしょう。

 

 

もちろん日本語だけしか話せないとしても、海外への移住は可能です。

 

また語学力がなくても移住を実現されている方も大勢います。

 

 

でもその場合は、日本語を話すコミュニティで日本語だけを話して生活をするというスタイルを余儀なくされることでしょう。

 

 

英語や現地の言葉をほんの少しでも覚えたり積極的に日本語以外の言語を話す人たちとかかわろうとする意欲があれば、その移住の生活はぐっと豊かにまた楽しいものになるはずです。

 

 

 

私は大学卒業後、アメリカに留学しました。

 

その後アメリカに留まり、シリコンバレーで技術翻訳や通訳をして生活をしていました。

 

その後夫となる英国人とそこで知り合い、一緒にヨットで太平洋を渡るという大旅行を実現しました。

 

その旅の目的の一つは移住の地を探すことでした。

 

その結果一番「しっくり」きたのがニュージーランドでした。その後、私達はその地で11年過ごすことになります。

 

人生を「選べる」時代にある私たち。恵まれたこの時代を生きていく中で、世間体や社会あるいは皆さんの頭の中にある自分で決めてしまった「枠」に縛られることなく、ベストの選択をしてほしいと思います。

 

Make sure to think outside the box!

 

↑ニュージーランドでの子育て風景。川で水遊びをする日々でした。

 

↑太平洋横断中に日本語で旅の様子を掲載してもらったある雑誌の一部です。

 

 

☆英語コミュニケーション講座講師

ニックネーム:Mitsi

香川大学担当

 

注)

*1

 

家の持ち主が長期間留守の間に家の管理やペットの世話をする代わりに無償でその家に住まわせてもらう人のこと。お互いがgive and takeの良い関係ですね。