あれはもう、6年も前のことになるのでしょうか。

 

2012年2月。私は大学の食堂で生協の職員さんとアルバイトの面接をしていた。

 

 

仕事内容は、春から英語講座が開講されるにあたって募集された

 

英語コミュニケーション講座初代リーダー

 

まさか、この面接が自分の人生を変えるきっかけになるとは思わずに…。

 

 

 

私が大学2年生の時に英語講座が開講し、大学院2年生で修了するまで5年間リーダーを務めた。

 

私の大学生活は英語講座抜きでは語れない。

 

 

講座リーダーを務める中で印象的だった言葉はたくさんあるが、その中から3つを挙げる。

 

 

1. 「理想の自分っているでしょ?だったらなんでならんの?」

 

私が大学3年生の時に講師の先生が仰っていた言葉

 

当時の私の英語に対する目標は

 

受講生が

 

「これだけ喋れたら楽しいだろうな」

 

と感じさせるレベルに上げること

 

としていたが、毎日時間に追われる生活(専攻が音楽教育学だったこともあり、毎日8時から22時までスケジュールは埋まり、遊びや飲み会に行くなんてもってのほか!笑)を送っていて、英語学習は後回しになっていた。

 

 

時間がないことを盾に勝手な言い訳をし、現状維持の世界に安住していた。

 

この言葉は私に直接かけられた言葉ではないが、成長するための一歩を踏み出すことから逃げていた自分に喝を入れられた。

 

 

もちろん、英語学習等の知識や技術に限った話ではない。

 

人前での振る舞い方や考え方も自分の思う理想とはまだほど遠い。しかし、「理想と現実のギャップを感じたらまず何か行動する」を習慣化することを心掛けている。

 

 

2.「よくがんばりました!!」

 

初めて自分が担当したActivityで当時のリーダー長からいただいた言葉。

 

正直初回だったことを理由にしたとしても、散々たるActivity運営だった。

 

 

Classroom Englishが出てこない

 

機材トラブルを対応してもらっている間の話のつなぎができない…

 

 

今でも思い出したくない黒歴史。

 

 

受講生に、リーダーに、本当に申し訳ない気持ちで一杯だった。

 

 

しかし、講座後の反省会でリーダー長の第一声は、

 

「ありさ、よく頑張りました!!」

 

それからも、Activityの中で良かったところをたくさん挙げてくださった(きっと一生懸命絞り出していただいたのだと思います)。

 

悔しさと申し訳なさとわずかな嬉しさとがぐちゃぐちゃで家に着くまでまで涙が止まらなかったが、この経験以来、人の良いところは自分で思うだけでなく、ちゃんと口に出して伝えようと心に留めた。

 

恐らくあの場で怒られていたらActivityの準備はもっと真面目にしていたかもしれないが、リーダー間の雰囲気が悪くなっていたかもしれない。

 

 

それだけでなく、私が後輩たちの失敗に対して悪い点に焦点をあてた指導をしていたかもしれない。

 

そう考えると、この日の出来事は私には忘れることのできない一日となった。

 

幸い今の職場は人の良いところを見つけるのが上手い方が多く結果人間関係も良いので、当時学んだことは間違いではなかったのだと感じている。

 

 

3.『英語講座って授業じゃないから、受講生が講座と天秤にかけるのってサークルとかバイトなわけやん。だからさ、「サークルよりもバイトよりも英語講座を優先させたい!」って思わせるくらい魅力的な90分を作るのが大事だと思わん?』

 

これは誰が言っていたわけでなく、自分が言っていたのですが、、

 

何年かリーダーを務めていると、90分でいろいろなことを詰め込んで勉強してもらうのではなく、

 

「英語学習を続けたいと思わせるきっかけの種まき」

 

をすることの方が大事だと感じるようになった。

 

 

それをふまえ、私たちリーダーは何ができるのか。

 

個人の長所が異なるのと同じように、自分にできることは変わる。

 

 

ただ、90分を英語学習のモチベーションを上げる場にするという方針が講師やリーダーの間で合っていれば、おのずと自分がどう振る舞うべきかが決まってくるのではないだろうか、と思う。

 

私の場合は、英語力がないのでその点では手本になれない。

 

その代わりに英語を勉強する姿を見せた。

 

付箋でいっぱいの紙辞書を持ち歩いて気になる単語があったら調べたり、おすすめの英語動画をいくつか持っておいて、機会があるときに受講生に紹介したり…。

 

もちろん、時代と共に講座もリーダーも受講生も変化するので、なにがベストかはわからないが、

 

その時のベストを考えて行動する

 

ということに意味があると思う。

 

 

そういえば、たまに急遽授業が休講になった時に時間の合うリーダーを誘い、大学近くのサーティーワンで

 

講座がどうあるべきか』というテーマを語り合っていたことを思い出した。

 

 

『自分の考えをアウトプットし、意見を交わすことで新たな考えが生まれたり変化する』

 

ごくごく一般的な話ではあるが、話せば話すほど考えがどんどん形を変えていくのが新鮮だった。

 

 

それはリーダー合宿でも同じで、皆で講座を良くしたい、という目標に向かって真剣に議論するのがとても楽しかった。

 

たしかに当時は悩みも尽きなかったが、これらの経験は仕事でも活かされている。

 

 

以上長々と書いてしまったが、講座リーダーで得たことは一言では表しきれない。

 

ただ、今の自分を作ってくれたのは間違いなく講座だった。

 

このブログ記事の執筆依頼をいただき、改めて当時どんな心持ちでリーダーやってたかなぁと思い、懐かしくなった。

 

今までの文章を書きながら、記憶の隅に追いやられていた言葉もあったので、もう一度噛み締め直そうと感じた。

 

 

☆元リーダー・サポーター紹介

講座でのニックネーム:Arisa

担当大学:広島大学

リーダーとして活動した年月:2012年~2017年

現在の仕事内容:インフラエンジニア(IT業界)

 

↑写真は今月行ったシンガポールのガーデンボンザベイにて

 

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アティーナ