Hi there! 香川大学担当講師のMitsiです。

 

私は人生の半分近くを海外で過ごしました。

 

アメリカで10年、ニュージーランドで11年を過ごしました。

 

それぞれの国での体験は素晴らしいものでしたが、それ以上に私の人生に大きく影響した体験を少しお話します。

 

 

私はアメリカ生活10年の生活を終えた頃、太平洋をヨットで渡る経験をしました。

 

ヨットに乗り太平洋の大海原を渡る経験など夢にも思っていなかった私でしたが、当時知り合った英国人の元夫がその準備をしていたのが、そもそもの始まりでした。

 

自分の築き上げた生活や住み慣れた場所を離れるのには多少の迷いはありましたが、大好きだったカリフォルニアの生活に終止符を打ち、新しい体験を彼と一緒にしてみようと決心したのです。

 

 

ヨット計画は2年ほどかけて行いました。

セーリングについては全く無知だった私は、週末はヨットに泊まり込み、そこからヨット教室に通い、毎朝今で言う「朝活」としてヨットについて勉強する日々が続きました。

 

セーリングの技術に限らず、ヨット上での料理や備蓄品の揃え方(ヨットには重量制限があるため、なんでも積み込むというわけにはいきません)、海図の読み方、エンジンの修理方法、医療手当のレッスン(海上での怪我や疾患は自分たちで対処するしかないのです)など、様々な勉強をこなしました。

つまりヨットの上で”self-sufficient”に生きていくための「サバイバルスキル」を学んだのです。

 

2000年10月、アメリカのサンフランシスコにあるゴールデンブリッジの下をくぐって住み慣れたシリコンバレーを離れました。

 

そこから

 

アメリカ→ メキシコ→ グアテマラ→ ホンデュラス→ ニカラグア→ パナマ→ (赤道通過)ガラパゴス諸島→ マルケサス諸島→ フレンチポリネシア諸島→ トンガ→ ニウエ→ フィジー→ オーストラリア

 

の順に様々な国や島々を訪ねる旅を続けました。

私自身の生き方を大きく変えた旅、と言っても過言ではありません。

 

 

旅の思い出はいっぱいあります。

 

飛行機ではなかなか行けないような場所へたどり着いた時のドキドキや、ガイドブックには載っていない私だけの観光地。

 

美しい日の出やサンセットや晩御飯の魚が釣れた時の嬉しさ。

 

荒れた海で命の尊さをかみしめながら過ごす夜、大海原と青空以外にはなにも見えない青い海でふわりふわりと浮かんでいる感覚。

やっと陸が見えてきたときの喜び。

 

 

思い出は尽きませんが、中でも一番心に残っているのは、意外にも地元の人たちとの小さな交流です。

 

見るからに手作りの手漕ぎボートに乗って、ヨットを訪ねてきてくれた地元の人や、「フルーツの実がたくさんあるから」と持ってきてくれる人との物々交換。

言葉がわからなくても一緒に過ごした時間や笑顔を交わす瞬間など、私にとっては、何物にも代えがたい宝物です。

 

人生で大切なものはヨットという小さなスペースと、私の心の中に乗せ切ることができるんだ、という経験が、今の私の人生観にも大きく影響しています。

 

ヨットでの体験談はご要望があれば今後どこかでお話する機会を作っていきたいと思っています。

 

ヨットで生活をする人は大多数ではないにせよ、欧米ではヨットを「住処」として生活を考える人が少なからずいます。

そのような考え方に触れることも、体験することも、おそらく日本を出ていなかったら私の人生では起きなかったかもしれません。

 

でも私には英語という言語ツールがありました。だからこそできた貴重な体験。

 

英語はツールです。

それも人生の幅や可能性がぐっと広がるツールです。

 

このブログを読んでくださった皆さんの人生は、あらゆる可能背に満ちあふれています。

 

そこに「英語でコミュニケーションを取る」という付加価値が加われば、その可能性はさらに広がります。

 

ぜひ自分の可能性と実力を信じて、大きく羽ばたいてくださいね。

 

☆英語コミュニケーション講座講師

ニックネーム:Mitsi

香川大学担当

ガラパゴス諸島にて

 

13m長のヨットで、13000海里の距離を13か月かけて13ヵ国を訪ねた旅でした。