3、4回生のドイツ語の講義(なんと受講者は私ひとりだけ!)をきっかけに、多言語・多文化の世界、世界を旅すること、そして、コミュニケーションとしての言葉の世界に魅せられ、学生時代に英語をはじめ10数ヶ国語をかじりました。

 

 

ほとんどモノにはできませんでしたが、いざ必要に迫られたときに再開するときのアウェー感、言い換えれば心理的ハードルは格段に低く、とにかくチャレンジしてよかったと思っています。

 

 

講座リーダーの経験はありませんが、4回生の冬に下級生たちと一緒に英語コミュニケーションサークルを立ち上げ、そこから全国各地を飛び回り、目的を共有するサークルとの交流を深めました。

 

出会いを刺激に個人のコミュニケーション活発化、それからサークル活動の活性化に真摯に取り組んできた経験は何物にも代えがたいものがあり、その時の友達は20年超えた今でも生涯の友達です。

 

 

社会人になって10数年後に始めたマラソンも実は学生時代の繋がりがきっかけ。

 

挑戦3年目にサブスリー(フルマラソンで3時間を切ること)を達成し、初の海外レースとして選んだのがセカンドベストだったシドニーマラソン(写真1)で、その夜に講座生が参加する「シドニー異文化体験ツアー」の会合に招かれたのが何とも不思議な縁を感じます。

 

写真1

 

「ドイツ文化」の講義に織り込まれた旅行談から想像力がますます膨らんで「何でも見てやろう」という気持ちが芽生え、それはいつの日か『世界を一周してみたい』という妄想に(笑)。実行には10年かかりましたが、準備はできていました。

 

 

会社の節目休暇と夏休みで1ヶ月超のバカンスを取得。

 

遡る1年前から準備を開始し「世界一周航空券」でパズルを解くようなフライトルート、長距離列車やクルージングを織り交ぜながら宿泊先もピンポイントで攻めていく。

 

38日間世界一周を限られた予算で、わがまままで付き合ってくれる旅行会社なんてあるはずもなく、プランニングは原則自力。時には現地の旅行会社やホテルとも交渉しながら、ちゃんと戻って来られるスケジュールを組むことさえチャレンジングでした。

 

旅はそれ自体の楽しみもさることながらその過程までも充実していると、なおも楽しくなると、貴重な経験ができました。

 

 

 

それでも、どんなに準備したとしてもトラベルにトラブルはつきもの。こともあろうに最初の到着地ジンバブエで宿まで20kmのアクセスを完全に忘れていたことを、飛行機を降りてはじめて気付くことに。

 

空港で知らない人の車に薦められるまま乗り込むような今思えば非常にリスキーな経験も。

 

その帰りではヨハネスブルグ国際空港の広さを知らず、乗継時間がぎりぎりになり地上係員に連れられてセキュリティゲートを半ば強行突破で猛ダッシュしたことも。

 

また、ギリシアでは予約したクルーズ船の搭乗リストに何故か私だけがリストに無い…。

 

団体ツアー経由で参加していた日本人もいたので、まさか個人で乗り込む日本人はいないだろうとリストから消されてしまった…

 

あくまで推測の域ですが。それでも何とかなるものです。

 

 

トラブルではありませんが、文化・言葉・習慣の違いからの「こんなはずでは」も経験。

 

マドリッドでは頼みにしていた空港の郵便局が2ヶ月のバカンス休業。重い小包をリマまで泣く泣く手で持ちこんだこと。イタリア南部のバーリでは割れ物を小包で日本に発送するのに梱包もされず、届いた時にはバリバリに割れていたこと。

 

 

玄関に「JCB使えます」(日本語)のステッカーが貼られたトラットリアには日本語はおろか英語メニューすら無く、適当に選んだのがほとんど同じ食べ物だったこと。小さな失敗は星の数ほどやりました。

 

 

「世界の今」を知る機会もありました。

 

南アフリカの都市部では携帯電話の普及率は既に日本並み。(これは少し残念なことでしたが、大きなショッピングモールで並べられた家電製品に日本のメーカーは皆無。)小学校低学年の子供たちがネットカフェで猛烈なスピードで英語のメールを打っている…などなど。まだまだありますが、世界がますます繋がって行く中で「外の世界を知らないこと」が如何に危機的状況か、もっと知っていて良いかと思います。

 

 

「シンギュラリティー」という言葉があります。

 

2045年には人工知能は人間の脳を超えるという「技術的特異点」に到達するという説を唱える人もいます。最近では海外旅行用に携帯翻訳機を貸し出すサービスもあります。今はお世辞でも実用的とは言えないオンライン翻訳も日進月歩で進化し、いずれは仕事にも難なく使えるようになるでしょう。

 

それでも人間が言葉に取り組むことの大事さは残っていると思います。

というより、これまでよりさらに高度なスキルが要求されるようなると私自身は確信しています。

 

世界と情報の垣根がなくなりつつある今、あらゆるダイバシティを乗り越えながら、世界と一緒に仕事をこなしていくことが、これからの必然だと考えます。

 

この講座を選んだみなさんは少なくともひとつは正しい選択をした!と自信を持ってください。

 

ともに世界を見据えて、アクションは具体的に起こして行きましょう!

 

人生100年時代です。

 

私も旅を続ける意志を持ちつづけます。

 

個人的には「タイトルの再現」、今度はパートナーと共に2回目の世界一周で世界地図塗りつぶしの旅をはじめています(写真2)。

 

写真2

 

 

そして、5年後には再びアフリカに“戻り”ます! 

 

「アフリカの水を飲んだ者は再びアフリカへ帰る」という諺があるようです。

 

1回目の旅ではザンベジ川のラフティングでボートから投げ出されて本当に川の水を飲んでしまいました(写真3)。

 

実はこのとき既に仕組まれていたんですね!

 

写真3

 

☆英語学習の先輩のご紹介

名前(ニックネーム):シェーン(Shane)

出身大学:大阪工業大学(大学院 博士前期課程 機械工学専攻 修了)

英語活動歴:前半3年(英語クラブ創設)+後半5年(就職後、他大学の英語サークルのアドバイザー)

現在の所属先:電気機器メーカー(親会社は1部上場)

現在の仕事内容:開発管理

 

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アティーナ