「道草」
仙台でも上映始まりましたね!
監督は仙台出身の、宍戸大裕さん。
公式サイトはこちら。
重度の知的障がい者の方々が、助けを借りながら地域の中で一人暮らしをしているドキュメンタリー映画です。
ドキュメンタリーなので物語じゃない。
そこにあるのはファンタジーではなく
リアリティなのだけれど、
なんて言うのかなあ。。
ふだん障害者を取り上げる記事や諸々の中で多いのは、そこに「感動」や「頑張り」や涙を入れ込む事が多い気がするのね。
これは私の偏見だけど、
「障害があってもこんなに頑張ってるんだ!」
みたいな違和感が嫌だった。
そんなの関係ない。人は人なんだよ。って思う。
(私自身も、脳性麻痺の息子が居て、その生育過程で新聞やらの取材を受けたことがある。その時、記者が欲しかったのは、子供が障害があると知った時の母親のショックだったり、肢体不自由な子供の頑張る機能訓練の姿だったりで、それを如何に読む人がお涙頂戴の文章にするか?という、とても嫌な経験が過去にあって、←私の答えはその記者が満足するものでは無かったらしく(笑)記事になったのは 他の方だったけれど、新聞に書かれていた内容の、ある意味「盛り」がなんとも不快で、それ以来、障害者のドキュメントとかには関わり持ちたく無かったという経緯があったの。)一般的にこれが全てではないけれど、自分にとっては とても嫌な体験だったのね。
今回、道草を観たのは、
「観ると良いよ!」
と、進めて下さった方が信頼を置いている友人だったのと、
その友人と自分は感覚が似ているのと、
何処か、ピン!と来るものがあったから。
私自身も障害者の親だし、身近な事と思ってたんだけど、身体障害と、知的障害はまた違うので、自分は 全く無学だったなぁ と、気づいたりもした。
この映画は、
淡々と日々を追いながら、
季節を感じながら、
わたしの心の水面にポンと石が落ちて円い波紋が広がっていく感じだった。
お涙頂戴も無く、大きな感動とかも求めてない。
その中で、普段 表に出る事が少ない知的障害を持つ人の一人暮らしと、それを支える人たち、
そして家族の思いを、温かな眼差しで映し出している。
なによりも季節感と時間の流れがいい。
夏の、あの暑い感じ、
冬の寒さ、春の草花、
川を探しにいく時の子供のようなドキドキ感。
ヘルパーさんの語る言葉の重み。
障害者を持つ人自身の思いと表現。
親の気持ち。
(あ、あと 音楽もいい。優しいギターの音色。サウンドトラックないのかなー。)
時々、クスっと笑いながら
時々、言葉にハッとしながら
画面の中の空気と共に呼吸していた。
良い映画です。
こういうドキュメンタリーを作れる若い監督さんが、わが街仙台の出身っていうのも、ジモティとしては嬉しいし、若い才能をいっぱい応援したいよ。
忙しい毎日に追われてる、
と感じる時に、
ふと、道草するように、
映画館に「道草」いかがですか?
仙台では、仙台駅東口のViViの中の映画館
チネ.ラヴィータにて
4月12日〜26日まで。
全国の上映は
こちらにあります。
今日も読んでくださってありがとうございます😊
内出京子


