宮部みゆきさんの『楽園(上)』を読みました | エコの省エネ雑記

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こんにちは。


というわけてタイトルの通り宮部みゆきさんの『楽園(上)』を読んでみました。(頭の触りだけあらすじに触れます)




こちらは映画化もされた『模倣犯』の続編にあたるものになるようですが、こちらの模倣犯は見ていないままふらりと掴み読んでしまっています。


なので、おそらくそちらの核心に触れる情報がたくさん出てくるんですが……ネタバレだから、と歩みを止めるのも考えつつ、ページを捲る手を止められませんでした。



ある時、フリーライターである前畑慈子の元に変わった依頼が届きます。

それは、仕事にも取材の棚にもなるかもわからない相談事。

 ある男の子が描いた絵が、超能力か何かで予知されたものではないか、と言う相談事。

その絵は、その男の子の身では知り得ない光景が描かれているけれど、その子は交通事故で亡くなってしまった。

 その絵はどうして、どうやって描かれたのか。その子に超能力があったのかーー亡くなったこのことを少しでも知りたい依頼人に、慈子は調査を開始します。



というはじまりなんですが、上巻を読み終わっただけでもとてつもなく面白く、すぐにでも下巻を読みたい情動に駆られます。


きっかけはその不可思議な絵ですが、その調査を起点にして男の子を取り巻く様々な背景が見えてくることになります。


驚きと、怒りと、悲しさと、色々な感情が湧き上がってきます。


普段、色々なものから情報を摂取していますが、最近この小説から、というのは少しご無沙汰ではありました。


ですが、やはり、文字、文章というものが持つ力は凄く豊かなものだな…と思い直しました。


最もシンプルでありながら感情を揺さぶる『小説』という媒体は強いです。


と、感情の赴くままに書き殴ってきましたが、スイッチが入ったので来週中には下巻も読みたいと思います。



まだ『楽園』という言葉の意味は分かりません。

既に読んでいる方は「ああ、上巻だとそんな感じよなぁ…」と思ってもらいつつ、読んだことのない方はお手に取ってみてはいかがでしょうか。


というところで。