今回は、100円ショップで購入出来る便利な商品を使って、プラモデルのパーツを複製していこうと思います。
探せばたくさん出てくるUVレジンを使ったパーツ複製ですが、不器用なので一定のゴールに辿り着くまでに多く失敗しました。
複製する目的は様々ですが、今回は複製できると少しお得になる部品を選択しています。
なので、初心者向けにつまづいたポイントを含めて紹介していきましょう。
○用意するもの
パーツの複製自体は、100均で手に入るものだけで賄う事が出来ます。
・UVレジン(クリア)
本来の使われ方はネイルやアクセなどでしょうが…
硬い方が良いと思ったのでハードを選択しています。
・おゆプラ
今回はこのおゆまるを使用します。
道具などに関しては…
・電気ケトル
→少量のお湯を沸かす
※お湯を何度か扱います。火傷には充分ご注意を!
・割箸
→お湯からおゆプラを取り出す
・カップ
→お湯を注ぐ+おゆプラを入れる
・ティッシュペーパー
→おゆプラから湯を拭き取る
・つまようじ
→気泡を抜く
・デザインナイフ
→出来上がったパーツのバリ取り、成形など
などに利用しています。
代用可能なものなので、適宜用意しましょう。
○実際の作業工程
そして、こいつが一つしかないことでどれだけ困ったことか…
さて、複製していきましょう。
先に工程を細かくまとめてしまうと、下のようになります。
①お湯を沸かしてカップに注ぐ
②おゆプラを投入して3分程度待つ(底部分)
③柔らかくなったおゆプラにパーツを押し当ててかたどる
④③の底部分のおゆプラが冷えている間に、もう一度お湯を沸かしてカップを用意する
⑤おゆプラを投入して3分程度待つ(フタ部分)
⑥柔らかくなったフタ部分のおゆプラを③の底部分のおゆプラにかぶせるように押しつけて形を作る
上のような工程を進めると、下のような状態のおゆプラの塊が完成します。
この時点では、まだ中にパーツが入っている状態です。
ここから、上下を分けて中にレジンを注いでいきます。
ちなみに、上下同色でも覚ますタイミングがずれていればくっつくことはないので大丈夫です。
今回分けているのは分解時に分かりやすくするため。
さて、上下に分けて中にレジンを注いでいきますが…失敗を振り返りながら注意するポイントをお伝えしておきましょう。
・レジンはケチらずたっぷり使う
何度か失敗しましたが、レジンの量はおゆプラを上下しっかり合わせた時に少し溢れるくらいでも問題無いです。
足りないと、端々にパーツの欠けが出来て出来たものが噛み合わないようになってしまいます(なった)
・きっちりとおゆプラで成形できているか確認する
失敗の中で、突起となっている部分のおゆプラが薄くなりレジンが漏れるということがありました。
高さのあるパーツの場合、押し込んだ時柔らかくなったおゆプラを突き抜けてしまうことがあるので、レジン投入前に確認しましょう。
・気泡に注意する
レジンを投入時、型の取り方によっては空気を閉じ込めてしまい気泡が入り込んでしまいます。
特に突起となっている箇所は気をつけてみましょう。
気泡があった場合は、爪楊枝で空気を逃して上げれば大丈夫です。
上のような点は、実際にやってみないと気付かなかったポイントです。
レジンの固まる時間は30分ほどらしいですが、1日1チャレンジしか出来ていなかったので完成までに4-5日掛かってしまいましたね…
形が複雑なこともあり、上のトラップに引っ掛かり治して、という繰り返しでした。
さて、⑥まで終わったら、いよいよ硬化させます。
強く日光の当たるところに、30分強放置して日光浴させましょう。
(購入するレジンの種類にもよるので、説明書の仕様に沿ってください)
そして出来上がったのがこちら
ただ、今までの経緯もあってこれでもかなり感動しました。
このパーツは内部で隠れてしまう箇所なので塗装の必要はありません。
(パーツの出来によって一部成形を整える必要がある場合があります)
こちらを髪パーツの中に組み込むことによって…
そして、このブレイブガールに関していうと、一般販売のものから別成形色の髪ランナーが付いてきます。
そしてそして、噛み合わせの突起などをデザインナイフで成形しながら組み上げていくと…
○複製したその先へ、plus ultra
さて、複製はしたものの、こいつをどうするべきか…そこで、いつものこれの出番です。
細かい手順は、前にやったプチ工作のこのエントリ を参照してください。
今回は、メガミデバイスより少し小さいこの部分のボールを使います。
これを素材ちゃんに挿げ替えることで…
そして、そのままドッキングすることで
○まとめ
今回は大分大変でしたが、なんとかゴールまで辿りつけたので良かったです。
お安く仕上げたかったので今回は使いませんでしたが、UVを発生させる機器などもあるようなので、量産体制に入りたい方はそちらも検討してみてはいかがでしょうか。
パーツの精度自体は、型取り時の丁寧さにもよるとは思いますがおもったよりそうでもない、くらいの感想です。
複雑、精密な成形のパーツに関してはかなりの慣れを必要とするかもしれません。
が、この方法を頭に入れておくと、「このパーツだけが足りない」「パーツがどこかにいった」などの事態に選択肢が出来るので、必要に応じて試してみてください。
以上です。