「黒子草子」 -大型犬と暮らす-

「黒子草子」 -大型犬と暮らす-

「ほくろのぞうし」
黒いジャーマンシェパードドッグ黒子(仮)と暮らす毎日を綴る。

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「黒子草子」 -大型犬と暮らす--おっさん巻き子の黄昏


(写真は過去のものです 黒子(仮)1歳4ヶ月頃)
この場所は、家から30mほど離れた少し高くなっている場所なんですけど、

ここからさらに登ったところにある公園に行った帰りには、

何故か毎回ここでこうしてたそがれてから帰るのが儀式となっている様子。

が、最近は割と簡略化されている。




唐突ですが、黒子姉は猫アレルギーなんです。

猫、好きなんですけどねえ、アレルギーじゃなかったら、猫も飼いたいくらい。

でも、猫を触った手で目やら鼻やらを触ると、もう大変。

生卵を殻付のままレンジでチンしちゃったくらい大変。

触るだけなら大丈夫な程度なんですけど、

それでも、まあ、あまり触るのは避けたい。

そんなわけで、ずっと猫に触れることを避けて生活してたんです、

遠くから眺めて愛でるくらいでヨシとしてたんです。




で、黒子(仮)がうちに来て。

前に書いたように、黒子(仮)は猫に対して、

好きだけど怖くて、とっても興味深い!という複雑な心情をもっているようでして。

多分とりあえず近くで匂いを嗅いでみたい、ということなのだろうと思い、

何とか猫とコンタクトが取れるように取り計らってやれないかと考えたわけです。

そこで、いろいろ試してみた結果、


黒子姉と仲良くしている猫には半径1m以内に近寄ることができる。

※威嚇したりしてこず、なおかつ目つきが悪くなく、穏やかな子に限る。

※というかそうでなければ黒子姉も近づきたくない。


ということに気がついたわけですよ。

そこで黒子姉は、考えた。


よし、(実はちょっと遠慮したいけど)猫の友達を作ろう!


ええ、アホとでもバカとでもいうがいいさ。

鼻水ずるずるでも、目がぱんぱんに腫れあがってもいいさ。

っていうか、そう簡単に猫と友達になれるわけないだろうとは、

黒子姉だとて分かってるさ。

でもね、できたんですよ、猫の友達。

(残念ながら、夜だけのお友達なんで、

黒子姉のへっぽこ携帯ではうまく写真に収められず、画像はないんですけども。)


黒子姉はその猫に、

勝手にビー玉と名前をつけました。

まんまるの目がとても奇麗だったので。

ちなみに、彼女は(おっぱいあったので彼女です確認しました)人気者で、

割と誰にでも懐いて寄って行くようなので、

たくさんの名前を持っています。


これからしばらく、

そんな彼女とのことをいくらかまとめて記事にしようかなと思っています。


「黒子草子」 -大型犬と暮らす--おっさん巻き

(写真は過去のものです 黒子(仮)1歳3ヶ月頃)




ほんと毎日暑いです。

黒子(仮)は黒いので、日の高いうちは白いイキモノよりダメージがでかいので、

あまり長い散歩は控えています。

とはいえ、日が暮れても暑いのは暑いですから、

少しでもマシになればと思って、首に保冷剤入りタオルを巻いてあげています。

去年の写真の頃とか、まだ破壊魔絶頂期でしたから、

タオルと見るや、

ズタボロにするまで決して離さないというのが通常のスタンスでしたが、

散歩に行く前に首に巻かれるコレ、だけは最初の一回二回を除けば、

噛もうとしませんでしたね。

というわけで、気持ちいいのだと判断してずっと巻いてたんですけど。


なんていうか。

見た目がアレですよね。

なんか、おっさんくさいことないですか。

女の子だし、まだ若いのに。


とは思いつつ、

黒子姉は、どちらかというと見た目の格好良さより、機能面を重視しがちな、

女子力を欠いた人間ですので、

黒子(仮)がいいならいいんじゃない、おっさんで

ていうかそもそも黒子(仮)の方が、

女子力を欠いた黒子姉よりさらに見た目を気にしないんじゃない?

とか思ってたんです。


けど。

今年もおっさん巻きの季節になって、

母(昼間散歩担当)が、

あまりのおっさんくささにいたたまれなくなってしまったらしく、

とうとうこんなものをこさえてくれました。


「黒子草子」 -大型犬と暮らす--おっさん巻き卒業


かわいいクマさんがプリントされたネッカチーフ。

あらいいわね。

黒子(仮)虚ろな目をしてますがお気になさらず、

気に入ってない訳ではないんです、無理くり写真撮影に付き合わせたら、

ヘソ曲げただけです。


ともかくお陰で道行く人に、

「あら、かわいいのしてもらっていいわねえ」

とか言ってもらったりしちゃって。

おほほ、そうでしょう、可愛いでしょう(親ばか)てなもんですわ。

コワモテだけど、こういうのも、いいかもしれないな、なんて。




とにかく母、ありがとう。



「黒子草子」 -大型犬と暮らす--アンニュイな夏の午後


(写真は過去のものです 黒子(仮)1歳3ヶ月頃)

ちょうど去年の今頃ですね。

首に巻いているのは保冷剤を巻き込んだタオルです。

暑くてだるいのか顔がアンニュイな感じを醸しています。

この少し前までは、あまりに暴れ、破壊しまくるので、

なかなかケージから出してやることができないでいたんですが、

だんだん一時間、二時間と出してあげられるようになっていった頃でもあります。




さて、みなさまのおうちのわんこは、インターホンが鳴った時、

どんな反応しますか?

黒子(仮)の場合。


シェパードらしく男前(女の子ですけど)な声でけたたましく吠え、

尻に火でもついたかのように全速力で玄関に突撃する。


です。

大変やかましいですが、うちでは気にしないことになっています。

予期しない訪問者はたいがい招かざる客ですから、

防犯的に良いのです、一人暮らしですし。

押し売り的な人で、黒子(仮)のあまりの剣幕に、

粗品だけ置いてさっさと帰ってしまった人もいました、ラッキー

あ、でも別に敵意とかないですよ、

わざとたまたま黒子(仮)をケージにしまい忘れただけです。

でも、郵便屋さんと宅配屋さんあたりにはちょっと申し訳ない、

ちゃんとケージにしまってから対応するんですけど、それでも怖いでしょうね、

黒子(仮)の警戒吠えはだいぶ迫力ありますし。

とくに佐川さんのアノ人は犬がお嫌いらしいので可哀想です、申し訳ない。




そんな黒子(仮)の昨日の出来事。


みなさま昨日のビ○ォーアフター見ました?

見た方にはお分かりでしょう、

そしてこれから黒子姉が書こうとしていることにも、

大体予測がつくんではないかと。


そうなんです、番組中やたらとインターホンが鳴るんです。

しかもうちのインターホンと音が似てるんです。

もう鳴る度突進です。

ものすごい剣幕です。

最初のうちは、ついていって、

「誰もいないね、大丈夫やで、ありがとうな。」

とか、優しい姉さんを演じていたんですけど、

そのうちピンポンとくると、いってらっしゃいと居間の戸を開けてあげるだけに。

だって何回も鳴るんですもん。

それから4回か5回か、回数はカウントしてないですけど、

何回目かに部屋を飛び出して行った時。

ひとしきり吠えて帰ってくるなり、

フガー!ブフー!ガルル…とかいいながら、座布団咥えて振り回し、

おもちゃにあたりちらしはじめたんです。

何回行っても誰も来てないから業を煮やしたんでしょうねえ。

もう大爆笑、はらいたいのなんの。

そして番組も終わりに近づき、最後にとどめの一発、

ぴんぽーん。

黒子(仮)、む?と首をもたげただけで、突進せず、立ち上がりすらせず。

学習してるし(笑)

またも笑いがこみあげたのでした。




ほんと、見てると飽きないですね。

さて、

昨日学習した黒子(仮)はぴんぽんダッシュしない子になったのでしょうか。

いいえまさか。

今日も元気にぴんぽんダッシュしてました。

テレビからなるぴんぽんと、リアルぴんぽんの区別もやっぱりつかないようです。

あの場限りの学習だったようですね。

ちょっと残念なような、それでよかったような、

不思議な心持ちですが、黒子(仮)は黒子(仮)らしくて、それでいいのです。


「黒子草子」 -大型犬と暮らす--珍しく笑顔2


(写真は過去のものです 黒子(仮)11ヶ月頃)

かわいく撮れました^^(親ばか)




黒子(仮)はおやつが大好きです。

そりゃもう目がない。

そんな黒子(仮)の一番大好きなおやつは、通称「いいおやつ」です。


非常に抽象的なネーミングですが、

これの正体はなにかといいますとね。

黒子姉手作りの茹で肉です。

いえ別に、たいしたもんじゃないんですけどね、

鶏胸肉や、砂肝、牛スジなんかを水茹でしただけのシロモノなんです。




そんな「いいおやつ」にまつわる、こんなエピソードが。


黒子(仮)6ヶ月頃のこと。

我が家からしばらくいったところにある、

自然公園的なところで散歩しておりましたところ。

先日も書いたように、何が気に入らなかったのか、

突然興奮し、モーレツに暴れだしたんです。

なだめてもすかしても怒っても無視しても立ち木のフリをしても、

どーにもこーにもならず、

とうとう。


リード(革製)をぶっちぎって遁走したんです。


すごいパワーですん。

当時はまだ20kg程度だったでしょうか、

今に比べたらずいぶん小さかったんですけども。

それはどうでもいいか。


いやとにかく、焦りました。

呼び戻しなんてできる状態ではなかったし、

外でリードを放したことなんてなかったですから。


とにかく、このまま行って人にでもぶちあたったらとか、

茂みの奥、追いかけられないところに行ってしまったらとか、

池にはまったらとか、

追いかけたら余計逃げられるとか、

っていうか追いかけたところで追いつくわけがないだろ、

ウサイン・ボルトちゃうねんぞとか、

1秒くらいの間にぐるぐるそういう事が頭に渦巻いて浮かび。

もうとりあえずやばいやばいやばいやb

となったところで、黒子姉が取った行動は。


「いいおやつ」を天高く掲げ、

「ほおおおぉぉくろおぉぉぉぉ!いいおやつ!!!!!!」

と、気迫を込めて腹の底から怒鳴る事でした。

わははー、ばかだないま思い出すとはらいてー


それによりどうなったかというと。

戻ってきましたよ。

全速力で遁走してましたけど、

お前実はチーターだったのかっていうくらいのヘアピンカーブ切って。

多分気迫はどうでもよかった、すべては「いいおやつ」のため。


それ以来、うちではどうしても来てほしい時、

「いいおやつ」というようになりました。

ちなみに、「いいおやつ」というと大抵のお願いは聞いてくれるので、

呼び戻しだけにとどまらない、魔法のコマンドとなりました。

いやー便利。

まあ、今ではいちいち「いいおやつ」を引き合いに出さなくても、

「おいで」といえば(嫌でないか用事がなければ)来てくれますが、

当時はずいぶんとこの魔法のコマンド「いいおやつ」に助けられたことも事実です。




そんなとってもおいしい(らしい)、「いいおやつ」。

言うことを聞いてくれるとかどうとかは別にして、

皆様のわんこのおやつにもいかがですか?

大変喜んでくれること請け合いですよ。




「黒子草子」 -大型犬と暮らす--珍しく笑顔


(写真は過去のものです 黒子(仮)11ヶ月頃)

初めて笑顔らしきものを撮影できたとき。

だいぶ落ち着いてきてくれた頃です。

そう、実はこんな顔をしてくれるようになるまでは、

なかなか長いこと時間が掛ったんです。




さて、黒子(仮)が我が家に来たころは、ほんとに手に負えない子でした。

シロアリよろしく家を齧り倒すことを含め、

この世に存在する、

ありとあらゆるものを消滅させんとするが如き破壊魔だったことも、

勿論大変非常に困った部分でしたけれど、

そんなことが霞んでしまうくらい私を悩ませたことは、

彼女は非常に興奮しやすく、自分をコントロールできないでいるということでした。


当時の黒子(仮)たるや、

嬉しいことがある時、

気に入らないことがある時、

欲しいものがある時、

行きたい場所がある時、

怒った時、悲しい時、ボールを見た時、猫を見た時、etcetcetcetcetc...

それはもーありとあらゆるスイッチで興奮し、飛びつき、引っ張り、

マウンティングしなにをするわたしはおんなだ

思い余って噛みつき、家の中を走りまわり、あげくふすまを破りガラス戸を粉砕し。

果たしてこやつは本当に人と暮らしていける生き物なのか?

と、服も靴も身も心もずたぼろになりながら思ったものです。

まあいろいろストレスあったんでしょうね、お互いのことがよくわかってなくて。


それが今や、

道行く人には「おとなしいねえ」なんて言われちゃうまでになってまして。

どこがやねんて思うときもありますけど。

こうなるに至るには、

トレーナーの先生の多大なるご助力があったお陰に他ならんのですが、

ほんとにもう、よくぞここまでなってくれた。

まだまだ大変なこともあるけれど、もう黒子姉は満足しちゃってます。

先生ありがとう、

そして黒子(仮)よく頑張ったえらいぞ。

黒子姉が一番頑張ったんだけどなああーーーー!

そこんとこ忘れんなあああーーーーーー!!



肝心なところをすっ飛ばして書いちゃってますが、

そんな当時のことを書き散らしたメモ的な日記があるので、

記録的な意味も兼ねて、

当時の様子なんかも書いていきたいなあと思ってます(気が向いたら)。