今回はネクタイを12本使って変形デザインスカートへとリクチュール 。

Before


なるべくたくさんのネクタイをお持ちください!とわたしからお願いし、お持ちいただいたネクタイは15本
そこから、お客様がスカートの中に入れて欲しいネクタイの種類をお聞きしながら、色調や絵柄、素材のバランスを考えながら12本をチョイス。

今回のご注文のきっかけになったのは、昨年オーダーいただいたこちらのネクタイスカート。


ちなみにこちらは8本で製作。

でも、今回はさらにデザイン性の高い面白い形にして欲しいとのことだったので、少し多めにお持ちいただきました。

さて、お待たせしました。
上のスカートから生まれたニューバージョン。

After

front

Back

アシメトリーの変形デザインスカートの完成です。

何がどうなっているかというと

右側のこちらの部分
こちらの4枚は全てジャガード織りのネクタイ。ハリがあって厚みもある。
こちらには全て裏に薄めの芯地が貼ってあります。芯地もネクタイに合わせてバイヤスに貼りました。(ネクタイというものは全てバイヤスに断たれています)

そしてこちらはプリントネクタイ


本来バイヤスのネクタイですが、わざと縦地の目で芯地を貼りました。ジャガードに比べると少しだけ厚めのものを使用しています。

どうしてそんな風にしてあるかというと、全体のボリュームを整えるため。

ジャガードはしっかりしていてハリがあるけど、プリントの方はほとんどスカーフのような柔らかくて薄い生地。
ジャガードのハリ感を抑えるため、芯地もネクタイに合わせてバイヤスにする事で、スカート左側のボリュームを抑え、プリント側は芯地をわざと縦地の目にすることで、生地の落ち感を抑えるのです。

さらに、ジャガードはバイヤスに断たれたものをそのまま使用して抑えめのセミフレアーのラインを作り、プリント側はバイヤスのネクタイをわざと斜めに配置して、スカートとしては縦地の目を通す。
こうすることで、スカート全体のボリュームを整えているのです。

……この説明でご理解いただけていると嬉しいのですが😅

つまり、こういうものを扱う時は、地の目とか生地の特性とかを十分に考慮した上でデザインしないと難しいですよというお話。

もしもご自身でやってみたいなと思われたなら、お教えすることも可能です。
めんどくさそうだけど、ネクタイいっぱいあるという方はぜひアトリエ・トレ、もしくは下記イベント会場へのご予約お待ちしております!

【3月 イベント】
Ambiance 19AW showroom
-Ambiance AW19- -MMD project-
お申し込みの際は【参加したい日付・お名前・人数】をmmd@ambiance-lesinsectes.comまでお送りください。
⚠️参加は事前予約制になります。定員になり次第、締め切らせて頂きます。ご了承ください。

Ambiance 19AW showroom
文化ファッションインキュベーション10F
スペース4

【4月イベント】
※写真は2月開催イベントの内容

SEIBU SHIBUYA 

ATELIER_TRE 

リ・クチュール ピン打ち会 

4月12日(金)〜14日(日)

10:00〜21:00

西武渋谷店 A館5Fモードプラスにて

tel 03-3462-3462

事前予約制



【すべてのお問い合わせ先】


ATELIER_TRE

愛知県瀬戸市陶本町3-9

tel 0561-88-1288

名鉄瀬戸線尾張瀬戸駅徒歩2分

駐車場あり