【住宅各論:キッチン5】
キッチンセットの設備機器と言えば、
シンク、
水栓、
ガスレンジまたはIHレンジ、
レンジフード、
収納、
ここまでが標準設備です。
これに、
食器洗浄機、
浄水器、
オーブンレンジ、
電子レンジ、
米びつ、
ゴミ入れ、
などなどつけようと思えば何でもあります。
何でもつけられますが、
つければつけるほど値段も上がっていく、
っちゅうわけです。
まずは、
シンクです。
ステンレス、
人工大理石、
ホーロー、
などが一般的です。
強度的にはステンレスが傷がつきにくく柔軟性弾力性があるので食器類などが割れにくく優れていますがワークトップと一体化出来ないのでどうしてもその継ぎ目から漏水する可能性があるという欠点もあります。
ワークトップをステンレスにしたキッチンならステンレスシンクをワークトップと一体化してこれを回避するようした物もあります。
ホーローは強度や耐熱性などは一番なのですが固いので食器などをどんどんと入れると割れてしまうことがあります。
また、これもステンレス同様に継ぎ目が出来るので漏水の可能性は否定できません。
人工大理石はワークトップを同じ素材にすればシンクを一体化出来るため漏水の可能性はゼロに出来ます。
また柔軟性のある素材なので食器割れなども避けられますが、
ステンレスやホーローに比べれば傷がつきやすいという欠点は避けられません。
ようするに、
どれも一長一短ありますのでお好きな物でということになります。
シンク形状は、
各メーカーがしのぎを削って様々な形の物をうちが一番!
と出しています。
昔は1槽のものや2槽のもの1槽で大きい物などいろいろあったのですが、
今は大きめの1槽のものが住宅用としては一般的です。
四角い物から端部が丸い物から斜めの物から様々な形がありますが、
正直、そんなに大差はありません。
キッチンメーカーを決めればそれで形状はある程度決められてきてしまうことにもなります。
水栓。
システムキッチンの場合、
水栓は必ずワークトップやシンクサイドから立ち上がる水栓形状になり、
当然お湯と水が出ますので混合水栓になります。
今の流行は鶴首型でしょうか?
このお湯と水をどう混ぜるのかで水栓が変わります。
一番一般的なのは、
シングルレバー水栓です。
レバーを上下することで水量の調整をし、
左右に動かすことで水温を変えられます。
安価ですが意匠性に優れた物も多く、
水量や水温を思いのままに出来ますので
料理好きな人はこれを選ぶ方が多いです。
次は、
サーモスタット水栓。
水とお湯の混合率をダイヤルなどで決めておいて、
一定の温度が蛇口から出てくる水栓です。
水温を瞬間的に自由に変えることが出来ないので以前はあまりキッチンでは使われないお風呂や洗面所などで使われるものだったのですが、
昨今はコロナなどのこともあり、
手を近づければ水が出るセンサー水栓やタッチ水栓などを選ばれる方が増えてきたためこのサーモスタット水栓も多くなってきました。
さらには、
蛇口のシャワー切り替えなんかはもう常識で、
先っぽを引き出して伸ばせるとか、
浄水器内蔵とか、
手元をライトで照らすとか、
なんかいろいろあります。
鶴首が上まで消防車の梯子みたいに伸びるのとか、
上から蛇腹みたいに水栓が降りてくるのとか、
なんじゃこりゃ?
ちゅうのも。
ま、
格好いいのがほしい人にはぴったりです。
お好きなのをどうぞ。
実際使い勝手が良いなんてことは考えるまでもなくないので、
使うのかは怪しい物ですが。
さてさて、
とうとうレンジ、コンロです。
ガスとIHがあります。
3つ口や2つ口があります。
グリル付きとなしがあります。
ガラストップとスチールトップがありホーローなどもあります。
どれにするのかは皆さんの使い方次第です。
よく料理をされる料理がお好きな方はガスの3つ口のグリル付きが良いでしょう。
あまりしないのならお高いだけですから2つ口で十分かも。
魚食べない人にグリルは不要です。
お年寄りには安全なIHが向いています。
お菓子をつくりたいのならオーブン付きが良いかもしれません。
簡単に掃除がしやすいのは拭くだけで良いガラストップです。
でもガンガンに高火力で料理を長時間したい人には向きません。
ちゃんと五徳などまで洗ってきれいにするにはスチールやホーローのトップの方が向いています。
どれもこれも、
あなたの調理方法に合わせて選べば良いのです。
合わないレンジなどを選ぶとレンジやコンロは高価な物です。
宝の持ち腐れになってしまいます。
ま、
お金余ってるんなら良いのでしょうが。
私などからすると、
そのお金外壁の方に回そうよ・・
なんて思ってしまうのはやぶさかではありません。
なんかまたまた疲れてきました。
ちょっといい加減になってきた・・
なんでキッチンってこんなにいろいろあるんでしょう・・
最後はレンジフード、
もう、
私的にはこんなん何でもええやん!
って思うのですが・・
あ、
いやいや、
言ってしまった。
すいません。
で、
レンジフード。
形状としては、
オープンキッチンなど用のサイドから取り付けるタイプの物。
アイランドキッチンなど用の上から吊るタイプの物。
壁付きキッチンやペニンシュラキッチンなど用の背から取り付けるタイプの物。
に分かれます。
さらには排気の構造的に、
シロッコファンの薄いスリム型、
シロッコやプロペラファンの深いブーツ型、
シロッコやターボファンの浅型のフラット型、
などがあり、
どれを選ぶかは性能などと言うよりは設置する場所がどういうところか、
によるところが大きくなってきます。
オープンキッチンやアイランドキッチンの場合サイドや上から吊る構造上シロッコファンの物が向いています。
壁付きキッチンなどの場合はブーツ型のプロペラファンの方が絶対的に排気性能は高く掃除も安易です。
マンションなどスペースがあまりとれないところではスリム型が使われます。
最近はいろんなメーカーがオイルパンなど掃除のしやすいレンジフードをたくさん開発してきています。
掃除不要なんてのや、
フィルターなし
なんてのもあるようです、
ちょっと眉唾物ですが。
でもけっこうレンジフードの掃除って大変ですから良いかもしれません。
ただ、
レンジフードの場合は格好だけで選ぶのだけはやめた方が良い。
後々痛い目に遭うことになります。
工務店さんやキッチン屋さんに任せた方が良いかもしれません。
あ~
疲れた。
今日はここまで。
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