キッチンセットの種類は何にする？

【住宅各論：キッチン２】

さて、
次はキッチンとか台所という部屋に置かれる、
キッチン設備家具、キッチンセットの種類についてです。

いや～
いっぱいありますね。
仕分けなんか出来るんでしょうか？
好きなように作りゃあ良いと思うんですけどね。

まあ、
頑張って整理してみましょう。

まず、
キッチンセットというのは、
その設備家具としての構造から、
ミニキッチン、
セパレートキッチン、
システムキッチン、
の３つに分けることが出来ます。

１：ミニキッチン。
流し台・加熱調理機・排気機・収納、場合によっては冷蔵庫などもコンパクトに巾７５ｃｍ～１５０ｃｍくらいで１つにまとめたキッチンセットです。
ワンルームマンションとか事務所なんかの給湯室なんかによく使われる物です。

２：セパレートキッチン。
流し台や加熱調理機なんかが１つ１つわかれていて、
それぞれを別に作って持ってきてその場所でくっつけるキッチンセットです。
昔は多かったキッチンセットでステンレスキッチンなんて呼ばれていた物です。
故障などの際にその部分だけを交換することが出来るので賃貸などに多く使われています。
ガスレンジなどを自分で買ってきて設置するキッチンセットなどはこれが多いです。

３：システムキッチン。
１枚のワークトップという天板の中（下）に全ての機器や収納などをまとめて設置され一体化されたキッチンです。
住宅では一番多いキッチンセットで、オープンキッチンとかアイランドキッチンとか呼ばれる物などもほとんどがこのシステムキッチンの一種になります。

続いてキッチンセットの形状からの種類です。
大きく分けると、
オープンキッチン、
セミオープンキッチン、
対面キッチン、
壁付きキッチン、
の４つなのですが、
さらには細かくいっぱいいっぱいです。

だって、
形なんかどうゆうふうにでもなるんですから・・

１：オープンキッチン。

対面キッチンの一種でキッチン本体が自立しており側面以外は壁に接していないキッチンセットです。
キッチンワークトップ（天板）に段差がなく、通常は上部にもレンジフード以外吊戸なども設けないのでダイニングと一体化が可能で非常にすっきりとしていてデザイン的にも優れています。
構造上ワークトップの奥行きが大きくとれるため調理する際に奥に物を置くことが出来、そのためあまり間口は大きくとらないのが普通です。

１－２：アイランドキッチン。

オープンキッチンの中でキッチンセット本体がどこも壁に接しないで部屋の中に島状にあるキッチンセットのことをアイランドキッチンと言います。
格好いいキッチンの代名詞で多人数で調理をする際などはキッチンの廻りをグルッと廻れてどこからでも調理できるため便利なのですが、
当然非常に大きなスペースが必要になります。

１－３：ペニンシュラキッチン。

オープンキッチンの中でキッチンセット本体の側面片側を壁にくっつけたキッチンセットのことをペニンシュラキッチンと言います。
壁から突き出して設置されるので半島という意味なんだそうです。
ま、
昔はこんな言い方はしなかったんですけどね、ようするにアイランドではないオープンキッチンはみんなペニンシュラキッチンです。
どっかのキッチンメーカーが勝手に名前つけたら格好いい！っちゅうてみながこう呼ぶようになりました。

２：カウンターキッチン。
対面キッチンの中でキッチンセットの背面側に腰壁がある場合はその腰壁の上にカウンターなどを設けてカウンターキッチンなどと呼ばれます。
オープンキッチンが発売されるまでは対面キッチンと言えばこれでした。

３：セミオープンキッチン。

オープンキッチンというのは格好良くて作業性も高くて良い点も多いのですが、欠点もあります。
ワークトップの上が部屋の側から丸見えになる、
ワークトップに返しがなくて水などがダイニング側に飛び散りやすい、
レンジの向こう側に壁がないので煙などがダイニング側に流れやすい、
などです。
そこで、これらの欠点を補うために出来たのがこのセミオープンキッチンです。
カウンター奥に段差をつくりワークトップ上が見えにくく水がいかないようにしてレンジの奥には壁などを設けています。

現在一番の流行キッチンセットです。
は～
ようするに２番の対面カウンターキッチンに戻っただけのことで、
それを一体化したキッチンなのです。
ま、
名前を変えれば売れますよ・・
の典型です。

４：壁付キッチン。

壁にキッチン本体背面をくっつけたキッチンセットです。
昔はキッチンセットと言えばこれでした。
ＤＫなどの部屋ではこのキッチンセットになることが多いです。
なんだかんだ言っても現在でもキッチンセットはこれが使いやすいと選ばれる方も非常に多いキッチンセットです。