【住宅各論:キッチン1】
久々に、
本当に久々に「住宅各論」を書こうか、
なんて思い立ったのです。
何にしよう、
そうキッチンです。
もしかしたら一番皆さんが気にされてるキッチン!
一番悩んでいるかもしれないキッチンです。
ではでは、
ますキッチンとは何か?
から・・
それは屋内において食事などを作るために調理を行う部屋やスペースのこと。
給水設備・排水設備を設けた流し台、
加熱調理機器、
排気換気機器、
作業台、
収納庫、
作業空間、
などから構成されています。
そんな調理を行う部屋やスペースは、
台所、厨房、調理場、お勝手などとも呼ばれます。
その中でも特に一般的な住宅における調理を行う部屋やスペースのことが、
キッチン・台所などと呼ばれるわけです。
通常はキッチンと言えばそんな部屋やスペースとしての台所を指すことが多いのですが、
もう一つ、
台所にある調理するための設備をまとめた設備家具のこともキッチンと呼びます。
システムキッチンなどと呼ばれる設備家具はこのキッチン設備家具の中の一種類のことを指す言葉です。
ここではそんなキッチン設備家具のことはキッチンセットと呼ぶことにします。
さてさて、
そんなキッチンというのは部屋として間取りとして3つの形状に分類さるのですが、
その前にまず言葉の整理を・・
キッチン:
図面などでは「K」と表示されます。
は、調理する部屋やスペースなどのこと。
ダイニング:
図面などでは「D」と表示されます。
は、食事を食べるための部屋やスペースのこと。
リビング:
図面などでは「L」と表示されます。
居間とか茶の間などとも呼ばれる家の中で家族が集まりくつろぐための部屋やスペースのこと。
そしてキッチンの間取り上の形状分類です。
1:独立キッチン。
キッチンが1つの部屋としてありダイニングなどから独立させたキッチンです。
2:対面キッチン。
キッチンセットがダイニングなどに面しており開口が設けられているキッチンです。
調理をしている人がダイニング側に対面しながら調理できるので対面キッチンと呼ばれています。
3:ダイニングキッチン。
ダイニングとキッチンが一部屋になっているキッチンで多いのはキッチンが壁に面しているキッチンです。
もちろんそれらの中間的な物なども多々あるのでそれがどれなのか、
なんてのは実はどうでも良いことなのですが、
ま、
一般的というか建築計画学的にはそう分類されます。
そこで、
そういったKとDとLを組み合わせることでそういった部屋の間取り形状を示すことが出来ます。
K:
ただ部屋にKとだけ表示してあれば、
そこはキッチンだけの部屋であることを示しています。
DK:
ダイニングキッチンのことでダイニングとキッチンが1つの部屋になっている間取り形状を示します。
LDK:
リビングダイニングキッチンなどとも呼ばれるリビングとダイニングとキッチンが1つの部屋になっている間取り形状を示します。
たとえば、
同じLとDとKが表示してあっても、
LDK:
とあればそれは上記のような1部屋のリビングダイニングキッチンであることを示します。
LD・K:
などとLDとKの間に点とか何かがあったりスペースがあけてあったりすれば、
それはリビングダイニングとは別に独立キッチンがあることを示しています。
同様に、
L・DK:
であればリビング1部屋とダイニングキッチン1部屋は別の部屋で、
2部屋があるということになるわけです。
もちろんこれらは、
必ずしも部屋として独立している、
というわけではありません。
スペースとしてそのような使い分けを想定して間取りが設定されている、
ということで、
必ずしもその部屋間に壁や扉があるとも限りません。
ものすごく、
よく言えばファジー、
悪く言えばいい加減で適当、
です。
って言うか、
そんなもん全部をきっちり決めることなんか出来ない。
だって間取りは自由なんだから・・
別に廊下にキッチン作っちゃいけないなんて法律はないんですから。
難しいですね、
まあ、
計画学的に許認可申請上どうかなんてのはそうなってくるわけで、
ある程度は文字や図面で意味をわからせるために決められていることではあるわけです。
なので、
不動産屋さんで見る間取りとか、
住宅メーカーさんの間取り集とか、
新聞やネットなどで探すときの間取りとか、
そんなのを見る際にはみなみなそういう風に書かれていますので、
知っておいて損はないかもしれません。
ま、
私的に言えば、
そんなんどうでもいい・・
結果どういうキッチンになってるのか?
ちゅうことでもあるわけなんですが。
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