【カタログ商売・・3】




そんなカタログですが、
我々はカタログを届けてくださいと、
電話を掛けたりメールで送ったりネットで依頼したりします。



すると、
営業マンさんが届けに来てくれたり、
郵送で送ってもらったり、
そうやって入手します。



ネットで依頼する際、
各メーカーホームページのカタログ請求ページなどを見ますと必ずそこには、
一般のお客様用、
建築関係者様用、

と2種類の請求元があります。



これは一般のお客様用のカタログ建築関係者用つまり専門家用のカタログは違う物を用意しているからです。

専門家用のカタログには細かいサイズだとか性能だとか施工方法だとか仕様だとか法律の扱いだとかが細かく記載されています。
設計や施工の際に必要だからです。

これに対し一般のお客様用のカタログにはそんなことは記載されていなくて、
特徴とかデザインとか美しい施工例写真なんかがたくさん記載されています。
それこそ、
それを見て気に入って欲しい使って欲しいからです。

専門家用のカタログには美しい施工例写真なんてのは少ない、
そんなもん見ても我々は素敵~なんて思いませんから。
 

 



もちろん一般のお客様に施工方法や法律上の扱いなんて見てもらってもしょうがないからそうなっているわけですが、

それだけではなく専門家用のカタログは1冊作るだけで何千円もするようなぶ厚い物なのでこれをかたっぱしからお客さんに配っていたのでは身が持たん、
なのでいらないところは省いた簡易なカタログを一般のお客様には、
ということにもなるわけです。



逆に我々のような建築関係者からすると、
一般用の肝心なことが何も書いていないカタログなどなんの役にもたちませんし、
綺麗な商品の施工例写真などどんだけあっても見るのに邪魔なだけ、
ということになる。

ということで分けられているわけです。

 

 

 

つまり、

専門家用のカタログというのは、

ただ商品を選ぶために紹介するためだけの物ではなく、

その商品についての設計や施工や法律についての、

あらゆるデーターを照会するための物なんです。

 

 


ところが、
中にはこんなぺらぺらな中身のない一般用のカタログなんかいらない!
もっと仕様などを詳しく見て比べたい!
なんてお客様もいらっしゃるわけです。

御主人様なんかに多いですね。
家づくりに熱中しちゃっている御主人なんか、

そういう熱中されるのは奥様に多いんですけどね、
ただ、奥様の場合は使い勝手とか機能やデザインとかイメージなんかを求める方が多い。

たま~にそういう御主人様がいらっしゃいます。
そういう人が使いもしない専門家用のカタログをあれもこれもくれくれと言うわけです。



だけどそういう一般の方には専門家用のカタログはもらえません



ショールームなんかに行って、
くださいって言っても貰えるかどうか?

設計事務所や工務店が決まっている場合はそこに言って取り寄せて貰ってください。
その前に貰うのは難しいでしょう。
住宅メーカーなんかではどうなんでしょうね、
やっぱり難しいんじゃないかな。



お金払えばくれるかもしれませんが、
使ってくれるかどうか、まだ家を本当に建てるかどうかもわからない人に、

何千円もするカタログをかたっぱしから無料でくれるのか?
まあ無理だと思いますが。



なので、
そんな時はWEBカタログを見ましょう。
今はどんな建材メーカーでも必ずWEBカタログが用意されています。

ここで登録すれば専門家用のカタログでも自由に見ることが出来ます。

 


外壁サイディングの、
耐火や防火認定番号と種類、その使い分け方、
下地と合わせた施工方法による断熱や遮音の性能と等級、
外壁構造工法による取り付け方とそれに必要な金物種類。

見て全部意味がわかったらあなたは建築士になれます。





Atelier繁建築設計事務所HP
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よもやま建築日記~家づくりの現場から~
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