【工事現場のゴミ。3】



リサイクル法という法律があります。
資源、廃棄物などの分別回収・再資源化・再利用について定めた法律なのでみなさんご存じなことと思います。



TVや冷蔵庫などを買うときにはリサイクル券でリサイクル費用を支払うとか・・
こういった皆さんご存じの法律は家電リサイクル法という法律です。





パソコンは作った会社がリサイクルするパソコンリサイクル法。

食品などのゴミの再資源化を進める食品リサイクル法。

瓶や缶やペットボトルや包装などのリサイクルを進めるのが容器包装リサイクル法。

などのこれらを総じてリサイクル法と言われるのですが・・



その中の一つで・・
平成14年に施行されたのが建設リサイクル法です。
建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律。

この法律により建築廃棄物の再資源化が義務づけられ・・
解体業者の登録許可制・・
現場の標識などの周知義務・・
工事の届出制・・
などが義務づけられました。







ようするに、この法律が出来たおかげで建材のリサイクルが進んだのですが・・
その結果、解体費が高くなってしまった・・
わけです。

まあ、しょうがないですね。



そして、これと併せてあるのがご存じ廃棄物処理法。
産業廃棄物の処理法やなんかを決めた法律で、不法投棄なんかすると捕まる法律です。

昔はこの不法投棄なんかで捕まるのは不法投棄した業者だけだったのですが・・
さらに建設リサイクル法が出来た後は、知っててそこに頼んだ施主も逮捕されるなんて事例がいくつも出てきました。





なので、どうやっても産業廃棄物が沢山出ることになるリノベーションや建物解体工事なんかで・・

建築の工務店に解体も一緒に頼んで、見積もり見るとゴミ廃棄の値段がびっくりするくらい高い!
なんでこんなにかかるんだよ!
ぼったくりやがって!

なんて・・
ネットで見つけた超お安い処理業者に廃棄だけを別途で直接頼んだりすると・・
その業者が不法投棄していたりして・・
追跡調査されて・・

リサイクル法・産業廃棄物法によって、
あなたが逮捕される!
なんてことが起きかねません。



あなたが産業廃棄物を出すことになってしま  います。
一般の人が産業廃棄物を出すなんてことは通常はないのです。
注意して業者さんは選ぶようしましょう。



本当は少々高くても解体から工務店さんに頼むのが一番安全です。
そうすれば産業廃棄物を出すのは工務店です。




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