【超便利!レーザー距離計1】




レーザー距離計って知ってますか?

読んで字のごとくレーザーで距離・長さ・高さなんかを測るための道具なんですが、昨今はこのレーザー距離計がとても安価で簡単で高性能になってきていて超便利なのです。





我々は工事を行うことはないので高価で超正確な本格的レーザー測定器なんかは持っていません。
がそれでもリノベーションなどを行ったり建物調査なんかを行う際に元図面がなかったりすると今ある建物を全部測って建物の図面をつくらなければなりません。

この作業のことを「図面を起こす」と言うのですが・・

そこでまず建物を全部測りに行きます。


これ、けっこうどころか・・
ものすごく大変な作業なんです。

ちょっとした住宅なんかでも、まず1日では無理です。
だって元々の寸法も形も間取りもなにもどこにもなんにもないんですから・・
お客さんは毎日住んでるから形とか知ってるでしょうけど、我々は今初めて見るんです。



いったん全体の寸法なんかを測って、形を見て、間取りを見て概略を適当に絵にして、その上でまた測りに行ってその部分部分一つ一つの寸法を測り現況設計図にします。

建物の位置・大きさ・高さ・・
柱の位置・大きさ・・
壁の位置・厚さ・・
ドアの位置・大きさ・・
窓の位置・大きさ・・
各室の高さ・・
各室の床高・・
もちろん設備の位置・・

全部全部測るんです。





これを図にしますが大抵は図にすると整合しません。
そりゃそうだ・・
手で測ってんだから。
なのである程度出来てからまた確認のため測りに行きます。



しかも以前はこれをメジャー・巻き尺で測るしかなかったのです。



えらいこってす!
そもそも1人では測れません。

だって椅子の大きさ測るわけじゃないもん。
建物の大きさ測るんだから反対側で巻き尺持ってる人が必要です。



何人がかりで何度も現地調査に行って・・
やっと現建物の図面が出来上がります。
当然ここまでの調査だけで相当なお金がかかります。

お金たくさん払って・・
でも、実は企画も設計もまだ始まってすらいません。
リノベーションや増改築の場合間取りもデザインも改修も考えるのはここからですから。
元の建物図面がなければ考えようがないのです。





だから・・
最初にもらった図面なくしちゃダメよ!
確認申請の許可副本捨てないで!

って何度も言ってるじゃない・・



ところが・・
この調査を便利に行う、時間短縮できる、やろうと思えば一人で出来る・・
超便利な道具が生まれたのです。



それが・・
レーザー距離計
です。



値段も安いものなら5000円ほど、ちょっと上等なものでも2~3万もあれば買えます。

本格的なレーザー測定器などでは設置や設定するだけで時間がかかってしまってかえって手間がかかって使いにくいのですが、このレーザー距離計なら・・

置いてボタン押してピッ!
で終わり。
我々の調査の場合、距離や長さや高さを測るだけでそれ以上の機能はいりませんし、測量じゃないんだから0コンマ何mmなんて精度も必要ありませんから。



超便利~!



当然、調査費用も少しお安くすることが出来るのです。






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