昔から私の師匠にいつも言われていた心得の一つ・・・・それが、


「何でもやってみろ」。


・・・・ということです。


若い頃は、 どういうこと?何言ってんの? なんて、なんのことかよくわかりませんでした。



私の師匠は実に多趣味です。
ゴルフはシングル、テニスの愛好会を主催しており、若い頃はアマチュアの大会で優勝経験まであります。 冬は毎年若い者を引き連れてスキーに行き、春ともなればハーレーに乗ってツーリングに出かけ、山に行けば渓流釣りを楽しみ・・・、草野球チームを持ち、そういえば今年春大活躍した愛知東邦高校野球部の世話?みたいなこともしてます。


たいへんな読書家ですし、スケッチも超得意、有名アーティストのコンサートともなれば足繁く出かけ、カメラとかビデオカメラなんて何台もってんのかしら!外国からの留学生の世話なんかもしてました。


すごいでしょ!


当然マイブームの時期とかはありますし、今はもう年ですからそこまでではないのですが ・・・・。




我々の仕事はお客さんの生活の中にまで入って行かなければならない仕事です。お客さんの生活の場を創造するのですから、知らなければ出来ませんから当たり前のことですが・・・。そのお客さんの生活パターンは千差万別!とんでもない要望をされることなど、しょっちゅうですし、どんな趣味を持っているのかなど会ってみるまでわかりません。




私などでも、昨晩はあるお客さんと焼き肉屋でどんちゃんさわぎ!翌日の昼食は別のお客さんとフランス料理のフルコース!なんてこともありました。


これは結構きつかったです・・・、一日ごとに自分のテンションを変えなくてはいけないので・・・


はっきり言って、会うたび会う人によって服装まで変えましたもん・・・・




私、マナーなんてわかりません、なんてことは言ってられませんし、当然そういったことを好むお客さんは、そういう建物を御希望です。




お客さんのの趣味が希望する家に直結する・・・とまではいかなくても、その趣味や生き方を知らなければ、そんな家を考えようもない・・・。


好きだとか、嫌いだからとか、多趣味だとか、趣味がないとかいうことではなく、いろいろなことを経験することによって、いろいろな生き方を知ることが、この商売には必要だよ・・・ということだったんですね、だから 「なんでもやってみろ!」 だったんです。お客さんがどんな人かなんてわかりませんもんね。

最近ようやくわかってきました。



そうゆう私も結構多趣味で、凝り性です。




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