先日、趣味が建築の友人から久しぶりに電話がありました。


趣味が建築!



て何?て思うでしょう。でも趣味が建築なんです。おそらく、この日記を読んだら本人も、あ!俺のこと!と思うに違いありません。


彼は暇さえあれば建築家の講演や建築の新商品発表会などに出かけ、読むものは一般紙ですが、いつも建築関係の本ばかり、出かける旅行は必ず建築探訪で泊まるホテルは有名建築家作品ホテル・・・・、という具合です。


言っておきますが、彼は仕事において建築の関係者ではまったくありませんし、建築の学校を出たわけでもありません。


ただ、趣味が高じてというか、その知識の量たるや、ものすごいものがあり、それはたいしたものです。もちろん実際に建築に携わってはいませんから、机上の空論ではあるのですが、なにしろそういった知識を仕入れることが楽しくてしょうがないのですから、


何とか工法は知ってる?

何とか先生の何とか作品はすごいぞ!見たか?


などと問いかけられると、こっちはタジタジになってしまい、追求されるとしどろもどろ・・・・。


何とかメーカーハウスの何とか工法はすごいらしいぞ!知ってるか?

又、何かの雑誌社が出してる本でも読んだらしいです。


何とかメーカーバウスはみんな、別段ふつうの工法であっても、工法に自社専用の名前を勝手に付けていますから、何とか工法は何とかメーカーの数だけあります。そんなもん知ってるはずがありません。


けれども、こちとらプロですから  知らん!   とは言えません。さもわかったような話をしながら会話を続けて、ううむ・・・、これは外断熱パネル工法の一種のことか・・・などと推論するわけです。




かくして、彼はある意味私の接客対応術の   師匠   となっているのです。