小学4年生、文豪くんの講習日。
前回の続き『うさぎ将棋』です。
うさぎの形をした駒を切り抜き終わったので、駒に名前をつけ、動き方を決定します。
文豪くん「まずはキングとクイーンでいいかな」
私「王様だけじゃなくて女王様もいるのね、いいねー、ジェンダーレスで」
文豪くん「飛車は…爆弾? 破壊力がある」
私「どのくらいの破壊力?」
文豪くん「前後左右に、3マス✕3マス」
私「それはすごい。もう近寄れないね」
文豪くん「強すぎるから…。成ると、自滅もできる」
私「なるほどー」
文豪くん「角は…、パトカー?」
私「いいね、角のスピード感が出てて」
文豪くん「成ると、通り道にある駒を飛び越すことができる」
私「なるほど。パトカーは、追い抜いていけるもんね。
文豪くん「でももともと角は力がありすぎるから、1つだけ飛び越すことができる」
私「爆弾とパトカーだと攻撃力が強いから、防衛力も高めないとね」
文豪くん「爆弾が来ても打ち返せないと」
私「戦車とか戦艦?」
文豪くん「刀で」
私「斬鉄剣!」
文豪くん「だから武士、侍?」
私「いいねー、侍」
文豪くん「武士は後ろを振り向かないから斜め後ろにはいけない」
私「(笑)」
文豪くん「成ると大名」
私「強っ」
文豪くん「強すぎるから、2列目までいかないと成れない」
私「いいルール。大名は偉いから斜め後ろに後ずさってもいい?」
文豪くん「ううん、だめ。大名には武士の名残があるから。大名はキングと同じくらい強いでしょ、だからもし大名になったら、キングと大名、両方とも取らないと、勝負に勝てない」
私「いいねー、おもしろいルール」
文豪くん「銀は…、バッター?」
私「バッター!? ゲームの種類多すぎ(笑)」
文豪くん「バッターは打ち返せるでしょ、防衛力を高めないと」
私「そうだね、じゃあキーパーもいるね」
文豪くん「ゲームの種類多すぎ(笑)」
文豪くん「じゃあ銀は…、催眠術師」
私「なるほど、武力だけじゃ賢くないもんね。どんな効力が?」
文豪くん「相手を眠らせて1回休みにできる」
私「すごろく?! ゲームの種類多すぎ(笑)」
文豪くん「成ると神父」
私「自滅した人が成仏できるように?」
ストーリー性の高い、すごいゲームが誕生しそうです。
文豪くんのアイディアは底なしですね。
会話しているだけで夢が膨らみます。