小学3年生ラピスちゃんの講習日。
今日の課題は『展覧会で着るTシャツを作ろう』の2回目です。
ラピスちゃん「ほかにやることないの?」
私「いくらでもあるけど、まずTシャツを作ろうよ」
ラピスちゃん「できればやりたくないんだけど」
え!?
どうして?
Tシャツを作ってもらうのは、展覧会でスタッフをお願いしている4人だけです。
3人分の黒Tシャツを、ユニクロで調達してきました。
ラピスちゃんは黒Tシャツを持っているということでしたので、それを使ってもらうことにしました。
ユニクロで購入されたまったく同じものですが、今年の運動会で着たのだそうです。
「ハロウィンの絵をかいたら、学校に着ていけなくなるから」
ラピスちゃんは黒Tシャツを黒Tシャツのまま、とっておきたいそうなんです。
納得〜。
そしたら、白い布に描いて、ゼッケンのように縫い付ける?
ちょっとみっともないかな。
フェルトを切って、縫いつけるか、あるいは刺繍をするとか…。
前に刺繍をやったことがあるラピスちゃん、
「ししゅうにする」
とすぐに心は決まりました。
刺繍なら、あとで糸をほどけば、無地の黒Tシャツにもどるけど…。
私「でもラピスちゃん、すごく時間がかかるよ? 3ヶ月くらいかかっちゃうかもしれないよ?」
ラピスちゃん「いいよ」
私「途中で嫌にならない?」
ラピスちゃん「うん」
私「その間に、他の子たちは制作を進めるから、ラピスちゃんは出展数が少なくなっちゃうかもしれないよ?」
ラピスちゃん「もう2つは決まっているからいいよ」
私「うん。じゃあがんばって刺繍しよう。他に刺繍する子はいないから、ちゃんとできあがれば、すごくいい作品になると思うよ」
というわけで、ラピスちゃんはTシャツに刺繍で絵を描くことになりました。
がんばり屋のラピスちゃんならきっとできるよね。