もしゃもしゃちゃん | アトリエぽーぽー

アトリエぽーぽー

『アトリエぽーぽー』は、創作を楽しむ絵画教室。
講師あけやまひかるは、お月謝袋やレターセットなど、クラフト製品の販売も行っています。
このブログは、生徒さんと保護者さまへ発信していますが、
絵や工作について、みなさまのご参考になれば幸いです。

今日の講習では、絵本をテキストに使いたいと思います。
2冊ご用意したうち、1冊はこちら。

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あるところに、一軒の家がありました。
そこには子どもたちがすんでいます。

その中のひとりが、もしゃもしゃちゃん。
なぜもしゃもしゃちゃんかというと、髪の毛をとかさないため、もしゃもしゃの頭だから。

歯も磨かないし、お風呂にも入らないんですよ。

あるとき、子どもたちみんなで仮装パーティをすることにしました。
もしゃもしゃちゃんが、妖精さんになりたいと言うと、みんなお笑い。
「きみが ようせい? かみのけが もしゃもしゃのくせに」

もしゃもしゃちゃんは傷つきました。

泣いていると、ハリネズミのミシュリがやってきて、慰めてくれましたが。
もしゃもしゃちゃんの気持ちはいっこうに晴れません。

その頃、子どもたちは、もしゃもしゃちゃんを探していました。
笑ったことを、反省していたのです。
もしゃもしゃちゃんに手紙を書くと、ハリネズミのミシュリに託しました。

手紙を読んで、もしゃもしゃちゃんはすっかりご機嫌。

と同時に、今日が仮装パーティの日だったことを、思い出します。

顔を洗い、歯を磨き、髪の毛をとかし、葉っぱとお花のドレスを身にまとうと、素敵な妖精さんの出来上がり。

その姿で子どもたちのところへ行きましたが、きれいな妖精さんを見て、誰一人、それがもしゃもしゃちゃんだと気づきません。

「わたしが だれだったのか えに かくわ」

そう言ってもしゃもしゃちゃんの絵を描くと、みんなはとってもびっくり。

仮装パーティは楽しく盛り上がりました。