２冊ご用意したうち、１冊はこちら。
アントン先生は動物のお医者さんです。
どんなに忙しくても、動物たちにやさしくしてくれるので、みんなアントン先生が大好き。
あるとき、ヤギさんからお手紙が届きました。
夜、おうちに来て下さい、という内容です。
ヤギさん、からだの具合が悪いのでしょうか。
アントン先生は心配しながら、ヤギさんのおうちに向かいました。
途中、捻挫したカメさんの足に湿布を貼ってやり、カメレオンくんの舌に刺さったサボテンの棘を抜いてやり、木から落ちて擦りむいたサルさんのお尻に軟膏を塗ってやり、かと思うとよそ見運転をして木にぶつかり、もぐらさんの穴に落ちたのを、逆に助け出されたりしながら、やっと夜遅く、ヤギさんのおうちに着きました。
おうちに入ると、アントン先生のお誕生会の準備がしてありました。
お部屋には飾り付けがしてあり、ケーキ、フルーツ、飲み物、プレゼントも。
動物のお客さんもたくさん来ています。
いつも忙しくて、自分の誕生日さえ忘れてしまうアントン先生への、動物たちみんなからの、感謝の気持ち。