「つんくま園」のくまたちは、これから冬眠です。
春になり、起きた時に食べられるよう、テーブルの上にはおやつをたっぷり用意。
「ではみなさん、楽しい夢を見ながら眠りましょう」
つんくま先生が言うと、みんな、バタン、グースーと眠りました。
さて、こちらは人間の子どもたちの「つんつく園」。
今日は楽しいソリ遊び。
どっしーん! ソリで激突した建物は、よりによって「つんくま園」。
入ってみると、おいしそうなお菓子がテーブルいっぱいに並んでいます。
が、隣の部屋で、くまが冬眠していることを発見。
子どもたちは、くまたちを怖がって、早く帰ろう、早く帰ろう、と先生をせっつきますが、だいじょうぶよ、と率先してお菓子をつまみぐいする、つんつく先生。
子どもたちがはらはらと見守る中、寝起きのつんくま先生が扉を開けてやってきます。
びっくりしたつんつく先生は、あわてて仏像のふりをしました。
が、人間であることをやすやすと見破られてしまいます。
「まあ、人間だわ。わたし、ゆめでもみているのかしら」と驚くつんくま先生に、
「そうですとも! あなたは夢をみているんです、これは全部夢なんです!」と言い聞かせるつんつく先生。
「なーんだ、夢なら人間なんてちっとも怖くないわ」と手を取り合うつんくま先生の単純なこと。
くまの子たちもやってきて、人間の子たちと、一緒にお菓子を食べました。
夢ならお互い怖くありません。
本当は夢じゃないんですけどね。
みんな満足して、くまの子たちはベッドへ、人間の子たちはつんつく園に帰ります。
つんつく園にもどった子どもたちは、お菓子を作ることにしました。
くまたちが冬眠から覚める前に、テーブルにお菓子を置いておかないとね。