十人の子どもたちが、森へ木の実を拾いに行きます。
道中、数え唄を歌いながら。
ひとつ 平茸 かっぱの手
ふたつ ふくろの ひるめくら
みっつ 溝蕎麦 牛の顔
よっつ 夜鷹は ふくろの子
いつつ 兎口茸は 馬の沓
むっつ 椋鳥 しらがどり
ななつ なめこに 栗の飯
やっつ やまがら 良く寝る子
ここのつ 皮茸 猪の茸
とうで とうとう とんびの子
でれすけほうほう でれすけほうほう
(放送禁止用語が入っていますが、原文のままですのでご理解ください)
ひとり、一フレーズ、歌っているうちに、なぜか、ひとり余ってしまいます。
十人いて、十までの数え唄ですから、ぴったり終わるはずなのに。
が、名前を呼ぶと、ちゃんと全員が返事をし、多い人はいないんです。
いったい誰が歌っているのでしょう。
こだま?
それとも…おばけ?
娘が言うには、とんびが歌っているらしいです。
どのページにもとんびが隠れているので。
なるほどなるほど。