ジョンと一緒に * 2 | ✿  Atelier Nature ✿  ドライフラワーと3ワンをこよなく愛する 私のひとりごと。

✿  Atelier Nature ✿  ドライフラワーと3ワンをこよなく愛する 私のひとりごと。

Atelier Nature では ドライフラワーを中心に
プリザーブドフラワーやアートフラワーを
月に一度楽しむ教室を江戸川区平井で開いています。
ここでは ✽花✽ ときどき わんこ
わんこ ときどき ✽花✽ の日々を綴っています。


 
10月10日の朝。

いつものようにわんごはんを作っていました。 

いつもソファーから片目を開けて ごはんまだかな~ の視線を送るジョンは

出来上がっても ソファーから起きてきませんでした。


ごはんダイスキジョンが ありえない。 

それでもおしっこだけは行くというので外に連れて行きました。

その時 階段を下りるジョンの後ろ脚に力が入っていないことに気づきました。

椎間板・・・? そう思いました。

午前中どうしても予定が入っていた私は午後からの診察に連れて行くつもりでいましたが

運良く11時には帰宅できたため、そのまま病院に滑り込むことができたのです。

獣医師の診断もやはり椎間板ヘルニアの疑いでした。




すぐにMRIを撮って来ることを促され、

予約がすぐに取れて、ジョンの大きさも受け入れOKだった 川口の検査センターまで向かいました。


検査時間は約3時間。 途中なにかあったら携帯に連絡をする、ということで

ジョンは検査に入りました。


椎間板ならいい。 内臓疾患でないならいい。

いくらでもジョンを抱っこして ジョンの手足の一部になってサポートすればいいんだから。

マリィが使っていたカートもあるし。

そのあとまつりちゃんが使ってくれて きっと二人が手助けしてくれる。 大丈夫。

本当にそう思っていました。


残り1時間・・・その時、検査センターから電話が入りました。

合わせてCTも撮りたいので了承して欲しいとのこと。

お腹に気になる部分がある・・・と。


検査が終了し、獣医師の説明を受けました。

CTでないととても見つからない ちいさな ちいさな 腫瘤。

それがリンパに流れ、 所々で血管に悪さをし、血栓を作り血流を滞らせてしまっていると。

そのため、後ろ脚が痛みも伴い動きを鈍らせているという説明でした。

このまま検査結果を持ち、病院に戻ることになっていたため

すぐ治療に取り掛かれるよう、管はつけたままにしておきますね、と獣医師。

負担なくジョンが乗り込めるよう 車を玄関につけジョンを迎えに行こうとしたところ

歩けなかったはずのジョンが 獣医師にリードを持ってもらい

ゆっくり ゆっくり歩いてきました。

あの時の姿は本当に健気でずっと脳裏に焼き付いています。


すぐに検査センターを出て病院に向かいました。

病院に着き、いつもの獣医師から説明を受けました。

 


 肛門腺に探って探って見つけないとわからない程のちいさな腫瘍があります。


検査センターでは 「 腫瘤 」 だった言葉が 「 腫瘍 」 に変わりました。


獣医師の診断は 「 肛門嚢アポクリン腺癌 」

頭が真っ白になりました。 息ができなくなりました。

 血栓を溶かす点滴投与のため 今夜はお預かりしてもいいですか 

獣医師に聞かれました。

真っ先に思い浮かんだのは 万が一、ジョンと会えないままの最期となること。

そうであれば連れて帰ろうと思ったのです。

獣医師の説明では 現状ではそのような急変はまずないと思われるので

点滴治療をし、翌日 自力で歩けるようなら退院できる、 と。



翌日、迎えに行くと

『 昨夜は ジョンちゃんも状況をわかっていたらしく静かに点滴を受けていましたよ 』

ジョンは自分のリードの持ち手が私以外だと大体拒否して動かなくなります。

なので 普段の診察などでは看護士さんと一緒に治療室まで行き、

そーっと私が抜けてくる感じでした。



 リンパに流れているため、完治することはできないけれど

病気の進行を遅らせ 共存していくことは可能です。

炎症値が下がってから抗がん剤治療を始めましょう。 』


一週間ほど炎症を抑える薬を飲み、検査結果で治療に入る予定でいましたが、

一週間後の数値もまだ高かったため、1回目の抗がん剤治療は二週間後となる10月23日でした。

その後、治療は3週間置きとなり、朝 診察が始まる前に病院に連れて行き

点滴が終わる4時過ぎにお迎えをするというのが治療の日の流れでした。





今日でジョンをお空に送り出して一週間が経ちました。

あの日と同じ 雲一つない青空。

青空がよく似合うジョンちゃん。

ぼく 元気だよ おかーさん

そう言われたような気がしました。