五百羅漢図展(森美術館)以来、国内の美術館で8年ぶりの
村上隆の大規模個展に行ってきました。
江戸時代の絵師たちが活躍した京の街を大胆に再解釈した構成で
村上隆ご本人曰く、
「京セラ美術館の高橋信也さんのシナリオ通り」
の展覧会になっているそうです。
現代の日本美術家というと
草間彌生、杉本博司、そして村上隆というほどの人物なので、
初日、開場前から徹夜組も含めて
長蛇の列ができたと言います。
日本美術のやまと絵や琳派が、
村上隆のスーパーフラットを通して再構築される内容で、
DOBくん、カイカイ、キキ、お花ちゃんなど、
さまざまなキャラクターも総動員しています。
巨大な作品群が並びます。
村上隆のスタジオは、
絵画制作、デジタル制作部、版画部、デジタル造形師など
複数部署が集合し、
アンディ・ウオーホルのファクトリーや
ジョージ・ルーカスの制作チームを参考にしている会社組織です。
例えば平面作品は、
アクリル絵具を筆で塗っているというものではなく、
シルクスクリーン版を貼り付けて制作されています。
数十名のアシスタントによる激務で知られる、
一人でできない精度の高い分業制で作られたものです。
会場を回り、外に出た美術館の庭園内の池には、
ルイ・ヴィトンの「モノグラム・マルチカラー」の
トランクの上に乗った高さ10Mの
金箔のお花の親子がお出迎え。
現代版大仏のように
京都東山を背景に安置されています。
日本ではバッシングが多く、
今回の大規模個展もようやく開催されたという
「もののけ京都」展は9月1日まで開催です。
3月中旬の京都御所の桜並木、
今年はまだ蕾でした〜