気持ちのいい日本晴れの日
琵琶湖の奥に白山を見ながら
サンダーバード号で金沢へ。
一度行って見たかった金沢21世紀美術館。
ペンで描く絵画の頂、超絶技巧の
「池田学展」を観覧しました。
どんなに近くに寄って見ても緻密・・。
更にルーペが欲しくなる程です・・。
自分が見ているものの正体が何なのか不安になり
絵から後退りしていくと、
一本一本のペンによる線の集まりが
凝縮された巨大な塊となって
凄まじい重量感で山となり、海となり、
宇宙になっていく・・。
(NHK BSドキュメンタリー画像より)
大作「誕生」の制作中に利き腕を負傷され、
そのことが更に作品に深みを与えたと言います。
超細密なので一日進むのが「拳サイズ」とか・・。
「鉛筆とかボールペンとかインクとか、
乾いた素材で細かく描くぶんには、
素材がいくら変わっても大丈夫なんです。
ただ、筆とか絵具とか湿った素材になると、
もうどう描いていいかわからなくなる。
道具に振り回されて、すごくストレスを感じます。」
(美術手帳 2017.01特集記事より)
歳月の積み重ねと無尽蔵な想像力が
平面の中をうごめく生き物を生み出しています。