〈第2弾〉名古屋&多治見{やきもの眼福プチツアー}④名古屋陶磁器会館【福袋】&オールドノリタケ | Atelier la Primavera創造の扉 河合りえ子のブログ

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Porcelain Art
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美しいものに出会っている時、そこには音楽が流れている
流れる調べの中に織りなす、光・影・風・香り、気配
今此処にある確かな感覚を、描いてみたり、形にしたり
夢中説夢の旅は続く・・・

ちとブログ更新の間が空いてしまいました (^^;)

気が付けば季節は進み暑い暑い夏💦

ところで

私が手に持っているのは【福袋】でございます・・・うふふ

皆さまにも【福袋】☆彡 が伝染しますように~♡

🍦 暑中お見舞い申し上げます 🍨

 

 

横山美術館の館長さまからのお土産の紙袋

やきもの愛が詰まった

私にとりましては真に【福袋】☆彡 

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さて昨年に続く

名古屋&多治見{やきもの眼福プチツアー}
 

〈第2弾〉の今年は

多治見は幻の「西浦焼」🏺

西浦一族その玄孫(やしゃご)さまのお導き☆彡(?)に感極まり

プロローグから綴らせて頂いております

 

旅は名古屋から始まり


横山美術館にちょうどお昼時に到着したばっかりに
館長さま&学芸員さま、錦光山さまと
恐れ多くもランチをご一緒させて頂くという
幸運☆彡に恵まれ

②③では
{京焼 その技が歴史をつくる}展 で 眼福👀✨ を賜り
めでたしめでたし横山美術館 を後に致しました
 

そして多治見へと

旅を進めて行きたいところなのですが


実は名古屋でもう一カ所
サプライズ拝観☆彡させて頂いた所があります!

『名古屋陶磁器会館』☆彡

おもしろ楽しいランチの後
館長さまが
「では、こちらも是非・・・」
ふわりとハンドルを切り

ご案内下さいました!


車から降りると

私の目の前には

予てから訪れたかった場所が・・・
私は嬉しくって

危うく 小躍り💃♪ するところでしたっ!

{願い}は突然

叶ってしまう時があるものです、ネ ☆彡

 

 

 

 

そしてなんと
横山美術館の館長さまは
『名古屋陶磁器会館』の理事としても

ご活躍なさっていらっしゃる方なのでした!


そんなわけで
では
そんな館長さまからのサプライズプレゼント☆彡

『名古屋陶磁器会館』の模様を

 

「これ持ってってー」 
と錦光山さまと私に

それぞれ手渡して下さった紙袋がありましたが
旅から戻り
改めて中身を拝見させて頂きましたところ
まさに名古屋やきもの愛が詰まっており
こっ、これは私にとりましては真に【福袋】

その中身の一部をお披露目しながら~♡

 

ご報告させて頂きたいと思います!


そしてやはり

名古屋陶磁器を語る上では欠かせません

横山美術館の常設展示

国内外に多くのコレクターを有する

華麗な{オールドノリタケ}嬢✨にも

ご登場して頂きたいと思います。

それではお付き合い下さいませ~ (^^)/

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「尾張名古屋は城でもつ」

とは耳になじんだフレーズだが
かつて名古屋は

陶磁器でもっていた時代があった。・・・
(名古屋陶磁器会館のパンフレットより)


【福袋】より 

新刊本です!(2020年6月20日発行)

 

口絵より

 

口絵より

 

かつて名古屋は

海外へ輸出される陶磁器生産の一大拠点だったそうです
特に名古屋市東区

この界隈、江戸期には武家屋敷街だったそうで

広い土地を必要とする陶磁器工場の誘致に適していた事
やきものの産地である瀬戸、美濃などに近いという事

また、藩が解散され仕事を失った大勢の中下級武士方々が

陶磁器絵付け等に生活の活路を見い出したそうなのです

そんなこんな好条件がタイムリーに揃って

陶磁器に絵付けや加工をする多くの工場が建ち並んだのですね


なんと最盛期には

日本の輸出陶業の80%近くを占めていたそうです
(昭和40年代以降は自動車産業が台頭)

 

 


【福袋】より 名古屋・東区の地図

 

名古屋・東区もうひとつの地図

 

昭和9年 輸出陶磁器関係業者分布図

(地図の上に地図を重ねて

当時、陶磁器産業の一大拠点であった事が頷けます)

 


あらっ、お懐かしいです♡ 

老舗の窯業原材料の専門商社であり

絵付け等の材料を扱う〈三田村商店〉さま

筆や絵具・メディウム等で

私はとってもお世話になっております


 

『名古屋陶磁器会館』は
そんな陶磁器産業の中心地に建てられた組合事務所
旧名『名古屋陶磁器貿易商工同業組合事務所』(昭和7年)

 

【福袋】より 新築記念繪葉書(昭和7年)

 

 

【福袋】より 

イラスト調の楽しいパンフレット

 

正面玄関上層部: アールデコ調のステンドグラス


80年以上経った現在
この界隈には陶磁器産業の匂いはほとんど残っていないそうです

そんな中、この『名古屋陶磁器会館』

とても貴重な存在である事が解りました

 

国の登録有形文化財としての美しい建築様式もさることながら
館内に足を踏み入れれば隅々に
名古屋陶磁器産業に携わった多くの人々に愛され守られ
受け継がれてきた大切な想いが満ちているようでした
真に歴史を伝える名古屋陶磁の殿堂ですね✨

 

一階展示室

目を引くのは 「MADE IN OCCUPIED JAPAN」

 

 第2次世界大戦という悲惨な事態によって

名古屋の陶磁器業はいったんその機能を失ったそうです

陶磁器の裏に

「MADE IN OCCUPIED JAPAN」(占領下の日本製)

という文字が記されている製品

これは第2次世界大戦の敗戦によって主権を失った日本が

昭和20年から昭和27年まで

連合国の統治による占領下の時代であったことを示すものだそうです

 

・・・そんな時代であっても

製品をつくって海外へ輸出しようとして

多くの人たちが汗を流していたことは

記憶にとどめておくべきでしょう。・・・

(名古屋陶磁器会館公式サイトより)

 

・・・胸を突く言葉✨です・・・

 

戦後の厳しい時を乗り越え

貿易が再開されると

名古屋の陶磁器産業は力強さを増し躍進し

日本の高度成長期を支えて下さったのですね m(_ _)m

 

一階の展示室: 左上に映り込んでいる顔は幽霊・・・怖💦

私・・・でした(^^)

 



ローマ浴場風の窓や

黒光りする階段の手すりを眺めながら
2階のホールに入った時
古い陶磁器や陶磁器愛の波動が醸し出す
懐かしく温かな匂いが

漂ってきたように感じました。(ほわん✨)

 


スペイン調(?)の大きな照明の

その高い天井から~
美しい白壁の向こうから~

何やら多くの興味深げな視線✨を感じます


やっと来たねぇ・・・と優しく肩を抱かれたような
心地よいやきもの愛酔いに一瞬目眩を感じた私♡


独りよがりな錯覚を彷徨うのが
いつもながら好きな私です (*^_^*)♡

 

 



さて

各産地から運び込まれた素地に

絵付けを施す上絵付作業が発達する中で

“名古屋絵付” と呼ばれる豪華で華やかな作風は

海外でも人気を博したそうです

 

凸盛り

 

ガラス盛り (コラレン)

 

コロナ煩いで 

美しいコラレンを 見に コラレン (来られん💦)

なんて事がどうかありませんように✨

 

【福袋】より 

そんな“名古屋絵付”が解説されたパンフレットは

絵付けに多少でも携わる者として

興味津々です👀

 

名古屋絵付け伝統技法十三番

どれも体験してみたい~🖌🎨!

 

第五焼成までの行程が解りやすく解説されています

フムフム・・・👀

 

イッチンはお菓子のアイシングクッキー作りの要領ですね

食べられないけど楽しそうでハマってしまいそうです~♡

 

さてさて

技法も

技法が生まれた風土も

色々と興味が尽きません

 

これは

名古屋に限らない事と思いますが

その地で生まれた やきもの を辿っていくと

周りとの地理的な繋がり 

さまざまな歴史 時代背景  が見えてきます

 

やきもの 

言葉は発しなくても

饒舌に語ってくれているのですね

ますます愛おしくなってしまいます

しかしながら興味も尽きずキリもないので・・・

私のご報告もこの辺で

 

詳細はどうぞこちらをクリック↓ 

『名古屋陶磁器会館』公式サイト

http://nagoya-toujikikaikan.org/riyou/goriyou.html

 

 

 

 

この度は驚き嬉しいサプライズプレゼント☆彡

限られたスケジュールの中

拝観させて頂く機会を賜りました

『名古屋陶磁器会館』 

突然の訪問にも拘わらず

温かくご対応下さいました事務長さま

ご案内下さいました館長さま、学芸員さま

同行させて下さいました錦光山さまに

改めまして心から感謝申し上げたいと思います

どうもありがとうございました♡

 

次回はゆっく~り再訪したいと思います

その節はどうぞよろしくお願い致します~♡

また

おもしろ楽しいやきもの話の続きと

名古屋めしをご用意して下さるとの

館長さまからのお言葉~✨

超~期待致しております~ (*^_^*) ♡

 

 

さて

長くなりましたが

〈第2弾〉

名古屋&多治見{やきもの眼福プチツアー}

①②③④ 名古屋編もフィナーレとなりました

横山美術館常設の里帰りの逸品の数々
名古屋陶磁の美しき貴婦人 ←勝手にネーミングしちゃった (^o^)
{オールドノリタケ}嬢✨ 

ほんの一部ですがオンパレードでご登場頂き

お開きにさせて頂きたいと思います
 

お付き合い下さいまして

どうもありがとうございました~ (^^)/

 

感謝

 

白盛花花瓶 (明治44~大正10年)

 

 

 

 

盛上燕文マッスル型花瓶

両腕の力こぶを誇示しているようなポーズから

マッスル型とネーミング! 笑

 

金彩ビーディング(Beading) 菊絵花瓶

 

 

 

 

 

 

 

 

コバルト金盛花瓶 (明治24~44年)

 

ポートレート部分はなんと転写だそうです

転写技術が開発された当時

手描きのポートレートより高価だったそう

そっ、そんなぁ・・・💦

 

金盛花花瓶 (明治24~44年)

 

 

 

 

 

〈第2弾〉

名古屋&多治見{やきもの眼福プチツアー}

次回はいよいよ~

美濃国・多治見へと

コマを進めて参りたいと思いま~す (^^)/