たまには { コンサート} レポ・・・笑 ちょっと私の斜め目線から♡ | Atelier la Primavera創造の扉 河合りえ子のブログ

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美しいものに出会っている時、そこには音楽が流れている
流れる調べの中に織りなす、光・影・風・香り、気配
今此処にある確かな感覚を、描いてみたり、形にしたり
夢中説夢の旅は続く・・・

たまには { コンサート}  🎹レポ・・・笑

 

 

Kemal Gekic Piano Recital

~ オール ショパン プログラム ~
ケマル・ゲキチさんの ピアノ リサイタル へ行ってきました♪

 

 

私がケマルさんを知ったのは5年ほど前
友人がファンクラブに入っていて
ケマルさんのピアノコンサートへ初めてお誘い頂いた時でした。
その時の衝撃は今でも忘れられません!

 

 

ケマルさんが一躍世界に名を轟かせる事となった

センセーショナルな大事件!
それは今から35年前 (1985年) に遡りますが
『第11回ショパン国際ピアノコンクール』


ちょっとだけ{おさらい}・・・笑

お付き合い下さいませ!

(ちなみにこの年の優勝者はブーニンさん)

 

 

ケマルさんは第三次予選まで進みながら
そのあまりに強烈な演奏に
審査員の評価が分かれ
ファイナリストに残れず・・・
これに抗議したケマルさんを支持する審査員の方々が
次々に審査を辞退するという
前代未聞の大混乱があったそうです。

 

この時
聴衆からも圧倒的な支持を得たケマルさん
翌年、これも前代未聞だそうですが
そんな聴衆の強い要望により
ショパン・コンクールと同じ会場、同じオーケストラで
“ 幻の最終予選 ” として演奏を披露
ショパンのピアノ協奏曲第2番に続き
アンコールはピアノ・ソナタ第3番全楽章
その圧倒的なピアニズムに聴衆は驚嘆し
今や伝説として語られる
世紀のコンサートとなったそうです。

 

 

それから紆余屈折の35年
ケマルさんの音楽の美学が輝きを増し今に至るのですね。
一貫された演奏スタイル
自由な音楽的解釈、超絶技巧、ダイナミックな美しい響き・・・それは唯一無二
ここで私などが述べるまでもありませんね~💦

 

 

 

 

 

この日のコンサート♪


ちょっと私の斜め目線で
気になった2つのコト♪(2つの癖?) 
について
おもしろレポ♪させて頂きたいと思います

(^_^)v

 

 

。。。。。。。。。。。。。。。。

この日は満席の中の満席
幸運な事に
前から4列の中央向かって少し左より
お顔も手も拝見できるお席から
全身全霊で聞き入る事ができましたヨ~!

 

(実際は前の席の座高が高めの男性がよく身体を動かし

首を曲げたまま中々戻らないご姿勢もありで

私が同じ角度で首を傾けると

私の後席以降皆さん首を傾けることになりかねないので

私はぐぐっと我慢しなければならず・・・

ちょっと

いや

かなり

イラッとくる事ありましたが・・・

座席からはみ出さないで正しく座ろうマナーなるもの

掲げたくなりました💦スミマセンこの場を借りて愚痴ってしまい失礼💦)

 

 

お衣装はステージ衣装というよりも
街を歩いていてさぁ

そのままステージに来ちゃったよ

そんなようなとても自然体
長めの髪は後ろでまとめたポニーテールです♡

 

さてさて

それでは

気になった2つのコト♪(2つの癖?) 

に入りたいと思います(^_^)v

 

まず1つ目♪・・・笑
演奏中、特に前半でしたが
弾きながら会場をチラ見をなさいます。
集中を削がれるような何かが会場にあるのかな
オーディエンスのある一定の人に向けられる目線かな
誰か探しているの?


と最初は思いましたが
どうやらそうではないようなのです

 

弾きながらオーディエンスをチラ見する事が・・・
お好き♡
なようなのです。

 

会場との一体感を目で確認しているような
嬉しい、ありがとう、君に響いてるかい・・・

口元は穏やかな笑みをたたえているようにも見えます。
そしてそんな快感を享受しているような♡


ちょっと悪戯っ子みたいなチラ見顔にも見えます


こちらはドキッとします💦


だってそれって💦


ものすごい余裕がなくてはできない事です💦


チラ見といっても15秒以上は続いていたと思います。
街を歩いていたら、ドスッと前の人にぶつかってしまうくらい危険度高い脇見歩行です
ピアノは集中して没頭して夢中にならないと弾けないという

素人姿勢が私の中にあるので
信じられない危険なチラ見演奏です


ステージで演奏する自分
オーディエンスの中に反映する自分をチラ見する自分
そのふたりが共存しているのかもしれません


きょっ、巨匠の域にあるピアニストだからこそ
やってもいい技のひとつにちがいありませんねえ

でも・・・う~ん?
謎でございますが。。。

 

プログラムも進むにつれ
チラ見演奏は終了し
目をつぶったまま演奏、没頭等々

自由に自然に移行していったようでした。

 

 

[Program] 〈オール・ショパン・プログラム〉
バラード第1番 Op.23 ト短調
マズルカ第23番ニ長調
マズルカ第7番ヘ短調
マズルカ第41番ハ短調
ポロネーズ第3番イ長調「軍隊」
ノクターン嬰ハ短調「遺作」
ワルツ第7番嬰ハ短調
ワルツ第6番変ニ長調「子犬」
スケルツォ第2番 Op.31

 

~休憩~

 

子守歌変ニ長調
ピアノソナタ第2番変ロ長調「葬送」
エチュード集Op.10-3ホ長調「別れの曲」
エチュード集Op.10-12ハ短調「革命」
ポロネーズ第6番変イ長調Op.53「英雄

 

 

 

二つ目♪・・・笑
曲と曲の間に
シャララン♪ポロロン♪妙なるホニャララ即興(?)があり
一瞬、プログラム変更?息抜き?


と最初は思いましたが
どうやらそうではないようなのです

 

第一幕が終わった休憩時間
ご一緒したピアニストの友人曰く
「あれは、次の曲への調に自然に持って行くための準備じゃない?」

と言うのです。
さすが友人です。


シャララン♪ポロロン♪妙なるホニャララ即興(?)が入った箇所を
前半のプログラムで確認してみると
確かに、曲と曲の調が5度くらい離れた時には必ず
シャララン♪ポロロン♪妙なるホニャララ即興(?)が入っていました。

 

プログラムを構成する時

弾きやすさやオーディエンスの耳に無理なく入りやすい
調性の流れも考えるピアニストもいらっしゃるそうです。


「気になる人は気になるし、気にならない人は気にならないかもねぇ」
友人曰く。


クラシックの場合は

調それぞれに色彩があると言われるほど
調性の音色には特徴があります。


確かに
普段練習をしていて
練習曲それぞれ調が異なる曲を続けて弾くと
おっとっと・・・
耳がまだ調和しきれない不自然さの中を

弾きながらあたふた彷徨う感じがする時があります。

(-_-)

 

そこで


後半のプログラムでは
そんなシャララン♪ポロロン♪妙なるホニャララ即興(?)が入る
曲と曲の間もチェックしてみました。


2曲目ピアノソナタ第2番変ロ短調
そしてその次のエチュードホ長調・・・

 

入りました~!

 

シャララン♪ポロロン♪妙なるホニャララ興曲(?)~ですっ 笑

変ロ短から少しづつシャララン♪ポロロン♪移調して
ホ長調のホで確かに終止形~♪
更に3度ほど下がった音に辿り着いてから(そこは次のエチュードの最初の音)

次のエチュードが始まりました、ヨ。

(^^)/

 

 

もちろんプログラムの全曲ではありませんでしたが
オーディエンス側としても

曲間の音のない一瞬の緊張からしばし解放され
自然の調へ導かれるようですね。

 

でも、自宅練習ではないのだから
こういうコトが本番のステージでできるのも
きょっ、巨匠の域にあるピアニストだからこそ
やっていもいい技のひとつにちがいありませんねえ


「えっ、でもさぁ
プログラム最初の一曲目の前は(シャララン♪ポロロン♪妙なる即興(?)
要らなくない~?」
友人曰く


そっそれもそうねぇ~ 笑笑


やはり謎でございます。。。

 

以上、

気になった2つのコト♪(2つの癖?) ・・・笑 

でした。

 

☆☆☆アンコールは3曲
いずれも超絶技巧で大喝采の中、幕を閉じられました💦
この日のリサイタルは

ケマルさんの{ 2020年日本ツアー } 「千秋楽」 だったそうでした。

 

 

ちなみに私の心に響き残ったのは
ソナタ第2番「葬送」の第三楽章の中間部
なんて甘く美しい詩的な響き♪
ウルウル蕩けてしまいそうでした♡


華々しい超絶技巧も凄すぎますが
ケマルさんのスケールの大きさは然る事ながら
デリケートな内面の
うんとう~んと
切なくて清らかで優しい響きが
私にはもうたまりません~でした

(>_<)♡

 

 


CDは売り切れ

 

 

長蛇の列のサイン会

 

 

通常サイン会では
机が用意され演奏者はそこに座られますが
ケマルさんは立ったままでした。

 

私は列の後ろの方に並んでいましたが
どうやら最後のお一人までずっと立ったままで応対されるようでした。

 

 

まっすぐに同じ高さの目線です。

立って並んでいるオーディエンスへの心配り?
それは彼のスタイルなのでしょうか
人間力かしら、素晴らしい!

それとも立っているほうが楽なのかなぁ?


これもやはり

謎でございます。。。

 

 

私は

もちろん順番が近づいてくるほど緊張が高まり


本人を前にして

謎の質問などできませんから


このコンサートで生まれた謎は
謎のままに~💦♡

 

 

大きな手で握手して下さり

お写真も撮らせて下さいました。
きゃ~ん(嬉し涙)(>_<)♡♡

 

 

 

 

ピアノ(音楽)は 再現芸術 と云われます。(作曲は別として)
例えばショパンならショパンが作曲した曲を
世界中多くのピアニストが
それぞれにどう再現し何が伝わるのか
ピアニストによって
同じ曲なのに
聞こえてくる旋律や響き
感じ方や受け止め方も
それはまた時々で違う・・・


音楽は真に自由!


ピアニストも自由でいいのだと勝手に思いました。

 

 

 

それにしましても

35年前の『第11回ショパン国際ピアノコンクール』
体感したかったな~


ピアノの世界最高レベルに於いても
芸術の審査というのは賛否両論、本当に難しいものなのですね


審査員の方々もある意味、命掛けだと思います。
演奏者の生涯を左右しかねないのですから。

 

でも
そもそも芸術に於いて
一等賞を決めるなんてナンセンス・・・
そんな風に思ってしまうのは私だけかしら

 

 

ケマルさんの美しいCD { In Contrasts }
お薦め致します。

 

 

最初の一曲目・・・Andres Alen : シルビオ・ロドリゲスの主題による変奏曲
・・・涙が溢れそうになります、ヨ。

一日を終え床に入る前に聴いたりすると
うんうん今日も一日頑張ったね、色々あるよね、今日の日も全てが美しい・・・
何やら肩を優しく抱かれたような気分

眼下に広がるキラキラした夜景を見ながら

ワインを片手に語り合っているような

そんな気分にもなります。

想像を彷徨うのは自由で楽しいコトですね~♪

チャンスがありましたら、是非聴いてみて下さい(^_^)v

 

 

 

クロアチア生まれのケマル・ゲキチさん
ちょっと名前が難しいですが

キェ~丸ごと(私ったら彼のピアノに)撃沈よ~♪♡

キェ~丸(ごと) → Kemal (ケマル)
(私ったら)撃沈(よ~♡)→ Gekic(ゲキチ)

 

そんな風に覚えて下さるとよいかもです(*^_^*)
ちと失礼💦

 

 
オーディエンスを飽きさせない(おこがましくて失礼)
本当に想定外の魅力いっぱいのリサイタル♪
       
これからもますます
ケマルさんの🎹から
耳が離せなくなって参りました♡
感謝♪♡

 

長くなりました。

最後までお付き合い♡ありがとうございました♡