今年、我が家は成人する息子がおりますので、お正月から成人式まで、いつもと違う生活リズムで、なんとなく落ち着かない日々を過ごしておりました。
しかしいつもと生活リズムが変わったせいか、いつもは考えないことを考える機会もありました。
まずはお正月明け、45年の歴史がある中国料理店で新年会があったのですが、このお店はこの一月をもって閉店することになっているため、この新年会は、このお店での最後のお食事でした。
このお店のオーナー兼シェフのお嬢様は、私共の生徒様でもあり、明るく愛くるしい方ですが、とにかく働き者でエネルギッシュです。閉店を惜しむ長年の常連さんで、いつもお店は大賑わいなため、昨年暮れから睡眠時間は毎日1時間ほどしかないとのことでしたが、この日も明るく接客してくださいました。
しかしこの美味しいお料理が食べ納めになってしまい、継承されずに長い歴史に幕を閉じるというのはても残念で、また寂しさも感じました。閉店まで予約でいっぱいで、連日お客様が殺到するのも無理もないことと思いました。
どのお料理もとても美味しかったけれど幻の…がつくお料理も頂き、感激でした
天井の装飾も素敵でした
調度品にも歴史の重みを感じます
またこの時期外出する機会も結構あり、その合間で今年の運勢を占ってみました。
まずお買い物の合間に立ち寄った近くの神社で引いたおみくじはなんと大吉。
そして、星座占いでも12年に一度の幸運期ということでした。
生年月日占いでは、チェンジの時ということでしたし、やはり今年は年女らしい年になるのでしょうか。
うすくてすみません。大吉と書いてあります。
…と少々浮かれ気味でしたが、原作から読みたかったのに機会を逸し、映画化されTV放映も二度目でやっと観た『容疑者Xの献身』を観た時は、人生のミッションとは何だろうと少し考えてしまいました。
才能がありながら報われなかった天才数学者に、ガリレオが「君のその素晴らしい才能を他に生かしてほしかった」というシーンやヒロインの女性刑事が「彼女(犯人)によって彼は生かされていたのですね」というシーンはもちろんですが、留置場の天井のしみが四色方程式?に見えてしまい、「隣同志は同じ色になってはいけないんだ」とつぶやくシーンは悲しすぎて、心に残ってしまいました。
ご覧になっていない方には何を言っているのかさっぱり分からないと思いますが、"人は何らかの使命を与えられてこの世に生をうける"といわれてますが、それが全うできないことも多々あるでしょうし、むしろそれが発揮できるというのはとても幸運なことなのかもしれません。
千と千尋の神隠しで氏名を忘れると戻れなくなるというのも、氏名と使命をかけたのかなと思いました。
ただ一生歯車の一部として生きるか、自分の意志を持って生きるか…。
新成人についても、覇気がないような言われ方もしますが、優しく、素直で前向きで堅実な今の新成人は、私は素晴らしいと思っています。
丁度バブルのはじけた時からこの世に生を受けた今の新成人は、あまりガツガツしていなくて、競争とか生き馬の目を抜く的なことを嫌う感じもありますが、まっすぐな強さがある気がします。
しかしこの長引く不況で、思う様な仕事も出来ず、そのまっすぐなエネルギーが萎えてしまわないか心配です。皆それぞれが夢や目標に向かって自分の才能を発揮出来たら素晴らしいのに…と思います。
またまた話が広がってしまいましたが、ある意味フランス人のミッション?、芸術の旅のパリ最終日、たまたま入ったレストランの芸術的お料理をご紹介します。
サン・ジェルマン・デ・プレ地区にあったレストラン
雰囲気もお店の人の対応も良かったですが、
何と言ってもお料理がおいしかったです。
次回多分パリ最終です。お楽しみに。