#引退を考えた瞬間 定年退職前 | アトリエ・アー オーボエ吹きの日常

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引退を考えた瞬間

定年約10年前‼️

 

 

 

定年退職で終わりたかった

私は公立学校の教員ですが、定年退職と同時に引退を考えました。しかし65歳前に年金が減るので、仕方なく再任用(正確には「暫定再任用」という)の希望を出して現在に至ります。

 

ところが、直前に投稿したように、過去の「評判の悪い教頭からの嫌がらせ計7年間」のトラウマでうつ病になり、恥ずかしながら現在休職中です。

 

1月31付で退職します。3月31日に新車を契約しました。65歳までこの車で通勤しようと思って。皮肉にも休職後に納車になり、複雑な気持ちでした。車の維持費もかかるし。新車契約を後悔もしました。家族には知られないように悩みました。

 

現在の収入は定年前の70%で、民間よりは恵まれています。しかし、業務内容と責任は逆に増えたのです。大きなプレッシャーでした。民間のような役職定年は管理職にしか適用になりません。教頭・校長は給与が減額されて、身分は教諭に格下げされて、業務内容と心理的負担は明らかに減ります。しかし、ヒラの教諭は身分は教諭のままで、経験を活かせとは名ばかりで、逆に仕事が増えるケースは少なからずあります。同級生の1人はばっさりと定年退職して現場を去って行きました。これが正確でした。

 

力量不足を感じた

私は言わば負け組です。大量採用時代で、採用時も倍率が低く、採用人数も多く、今なら私は不合格でしょう。

不器用だし、リーダーシップもないし、これと言った実績も無いヒラ中のヒラです!昔から「先生らしくない❣️」と生徒には慕われていました。生徒や卒業生がそう言う訳です。1980〜1990年代の若い頃はその意味が分かりませんでした。体罰が普通だった当時、私も体罰を加える悪徳教員でした☠️。しかし、差別はしませんでした。昨日私に殴られてキレた生徒が、翌日ニコニコして登校して挨拶する訳ですね。卒業してから「あのとき殴られた理由が分かった」「あのとき殴られて良かった」「あのとき殴られたから今の自分がある」って逆に感謝されるんです。

 

体罰禁止になった!

体罰が法的に禁止されて🈲私は指導方法を失いました。仕方なく言葉で分からせようと自分なりに努力をしました。その頃からいわゆるヤンキーが居なくなり、「困った生徒」というのは大人しかったり、ヤル気が欠損していたり、欠席が多かったり、こんな生徒が「指導対象」でした。こういう生徒とはコミュニケーションがうまく取れないので、話が通らないのです。学校に来ない生徒は家庭訪問しないと話しようがありません。そういった生徒は早かれ遅かれ転学するなど、学校を去って行きました。それでも後々顔を合わせると感謝されるケースもあって、指導力不足に心を痛めました。

 

教科の指導力って何?

自分で言うのもアレですが、私は大学での成績がそこそこ良かったので、純進学校での経験はありません。どう言うことか説明します。

大学の成績が良かった教員は純進学校には異動にならないと先輩から教えられました。もちろん例外も多くあります。採用されてから力をつけたとか、大学での成績が良すぎて卒業式で学科総代になったとか、校長や県に逆らわなかったとか、指導主事の経験があるとか、修士課程を修了しているとか。

大学の成績が良いと、深い数学の知識を活かして地区2番手以下の進学校に異動になるようです。私も最高で2番手の進学校です。高校の偏差値で比較するのは問題ですが。大学の成績が良いということは、裏を返せば、大学4年間で専門の数学を真面目に勉強して、大学入試問題をあまり勉強していない証拠だからです。実際に私がそうです。高校の数学・大学入試の数学と大学の数学は雲泥の差です。数学と哲学の差くらいあります。

逆に、大学の成績がそれほどでも無い数学の教員や地元国立大や旧帝大や偏差値の高い国立大出身だとほぼほぼ純進学校で勤務出来ると聞きました。大学の成績が良くないと言うことは、入試問題を解く力学校あるのだそうです。

言われてみるとそう言う傾向にあります。そういった不文律があるようです。私は大学の成績がそこそこ良く、最終学歴が東京の名門私立大学の学部卒と言うことで、地元国立大学または隣県国立大学卒私多く採用したい、言い換えれば地元か隣県内で純粋培養した教員が欲しいと言うのが田舎の県教委の思惑らしいのです。

 

地元国立大学最優先…田舎の進学校の実態

実際に自分の勤務校で、慶應大学に合格した生徒が職員室に報告に来ても職員室はシーンとしてました。ところが、慶應大学よりずっと入りやすい地方国立大学に合格した生徒が職員室に報告に来たら大きな拍手がされました。東京の有力私立大学を卒業した私は悔しかったですね💢

進学校の現場ではこういう傾向があるようです。私はこのレールに一切乗りませんでした。

 

若造が県教委にイチャモン

私は若い頃、県教委に電話☎️して、指導主事に直接イチャモンをつけたことが何度もあるので、勤務評定もおそらく良く無かったと思います。校長や教頭から呼び出されたことも何度もあります。問題教員でした。自分の信念を曲げたくなかたんですね。余計、純進学校には異動にならない訳です!

 

部活動は楽しかった

楽しかった吹奏楽部での指導も、当然ながら音楽科の教員が正顧問で、私は数学科で副顧問でした。オーボエを一般大学の学生としては音大生並みに勉強しただけです。正顧問の座を奪おうとは一度も思いませんでした。むしろ後方支援の方が得意になりました。自校以外でもオーボエの指導で巡回し、地区の講習会の講師もプロ奏者に混じって何度か依頼されて経験しました。

 

終わりに…

参考までに、なんと55歳の弟が首都圏の大手企業で働いていて、給与も定年前の私よりよかったのですが、年齢的にそれなりのポジションにあるにもかかわらず3月末をもって早期退職するそうです。詳細は聞いていませんが、仕事がアホらしくなったそうです。

10年以上前から私もある意味自分の仕事がアホらしいと思っていました。この件については次回投稿します。

 

 

 

 

 

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