ヒキガエルには少々贅沢なグラステラリウムを導入して幾日か経過した。
少々、床面積は狭くなったが、三匹各々過ごしているようだ。
二ホンヒキガエルの冬将軍。
ミヤコヒキガエルのマグマ。
すっかり色が淡くなってしまったナガレヒキガエルっぽい蘇芳。
三匹とも喧嘩もせずに仲良くやっている。
冬将軍は活発に動き回り、扉に登ろうとしているが、この後お風呂に落ちた。
色々配置を変えてみる。
マグマが蘇芳を押しのけようとしている。
お互い邪魔なのだろうか。
押し合うマグマと蘇芳。
冬将軍が奥から生暖かい視線を送っている。
三匹の台詞が聞こえてきそうで、コミカルな構図であった。
グラステラリウム3030と言えば、このように底の隙間が問題視されることが多い。
パネルヒーターとケージの底面が密着しないので、保温が上手くいかないという問題だ。
この隙間が夏期には非常に有効だというのは過去に記事にしたが、冬期は鬱陶しい隙間となる。
しかし、何事も試してみないと分からない。
私は底上げ加工や、床に断熱材を敷かずに、隙間がある状態でパネルヒーターを敷いてみた。
グラステラリウム専用のパネルヒーターではなく、他社のペラペラのパネルヒーターである。
そうすると、設置し間もなく変化があった。
「待ってました」と言わんばかりに、パネヒの上に移動したのである。
やはり南方の品種、ミヤコヒキガエルのマグマは寒さに弱いようで、真っ先に乗ってきた。
必死にお腹を温めている。
暫く経過すると、このような有様になった。
私は彼女らが乗っている床を指で触れてみると、何と予想に反して非常に温かかったのだ。
パネヒの設定温度が強では熱すぎて、中で丁度良いくらいには、機能している。
頻繁に乗っているのがマグマ(ミヤコヒキガエル)、たまに蘇芳(ナガレヒキガエル)、極稀に冬将軍(二ホンヒキガエル)が乗っている。
つまり結果を見ると、底面に隙間があり、パネヒがケージと密着していなくても、保温効果は受けられるということであった。
思い返してみると、ヒョウモントカゲモドキのアルテミスも、グラステラリウム3030を使用しているが、最近、ケージ内温度が上がり過ぎて、底面に敷いていた断熱材を撤去したばかりであった。
本当に、何事も先入観は捨てて、試してみないと分からない。
これに気が付けば、冬期の保温も少しは楽になるだろう。