月刊「ギャラリー&ミュージアムマップ」
←は、新潟絵屋 発行の「新潟市内のギャラリーマップ」。
新潟市内(新潟島とその周辺)の画廊・美術館をマップ化して、毎月の展覧会情報とともに紹介している。A3版1枚の表側に地図、裏側に各ギャラリーのスケジュール一覧表。昨年からの簡易印刷版を経て、今年から印刷クォリティを大幅アップしての月刊発行である。
ハンディサイズに折りたため、新潟市の街あるきには重宝しそう。新潟絵屋をはじめ新潟市内のギャラリー店頭などで無料配布されているほか、web版もあり。↓
http://www.hanga-cobo.jp/g-and-m-map/index.html
(毎月15日に最新号発行)
長岡造形大学の卒展と講演会
ちなみに卒展開催中の10日には漫画家(という肩書きが適当なのかどうかわからないが)二階堂正宏氏の講演会もある。なんでも来年4月から視覚デザイン学科に「マンガコース」が新設とのことで、それを記念してのもの。
長岡造形大学 2008年卒業・修了研究展
日時:2月9日(土)~11日(月・祝)/10:00~18:00(最終日は15:00まで)
会場:長岡造形大学
日時:2月10日(日)/14:00~15:30
会場:長岡造形大学・大講義室/無料
定員:250名(定員になり次第、締め切り)
申し込み:http://www.nagaoka-id.ac.jp/gr_ex2008/manga_lec/index.html
(長岡造形大学入試広報課)
↑「極楽町一丁目」 で第21回日本漫画家協会大賞を受賞した作家。同作品は浜木綿子主演で舞台化もされた。(東京芸術座などで上演)
クィンツ・コンテンポラリー
左の画像は、クィンツ・コンテンポラリー展 開催中のエスクィントから。
開催中のパート1では、1階の酒店ゾーンから2階ギャラリーへとつながる階段部分にもさりげなく(?)作品を展開している。下はギャラリー内の風景。
クィンツコンテンポラリー 2008
パート1:2月16日まで開催中。 パート2:2月18日~3月16日
小川宏展
会期:1月29日(火)~2月13日(水)
会場:ギャラリーmu-an 【長岡市】
「さまざまな表現活動を試みてきている作家だが、今回は静謐な空気を漂わせた版画の個展」だとは、画廊オーナーから届いた案内より。墨と和紙による作品。
アートな北京ツアーと中国事情
発行中のマイスキップ1月号 で、「オリンピックイヤーに訪れるアートな北京ツアー・参加者募集」と題して、柏崎出身画家・水野竜生さんが北京の中国美術館でおこなう二人展の鑑賞ツアーを紹介している。
ツアーパンフなども印刷され、予約受付もはじまっていたなかではあるが、なんと会場の中国美術館の都合で、肝心の展覧会会期が急遽変更になったという。当然、ツアーの日程もあわせて変更された。
こんな間際になってから国立美術館が会期変更することには驚いたが、事情通に言わせると中国ではさして珍しくないらしい。第三者的には「中国らしい」などと言ってられても、それにあわせてホテルから航空機までツアーを全部組みなおす旅行社や参加者にとってはとんでもない話。この調子で北京オリンピックは大丈夫なのだろうか、と正直思ってしまう。変更後のツアー日程は、Aコース(3月1日~5日、4泊5日)、Bコース(3月3日~7日、4泊5日)の2コース。両コースは巡回順序が異なるだけで、「展覧会オープニングパーティへの出席」など旅行内容としては同じ。
■北京・国立中国美術館 二人展観覧ツアー
4泊5日/108,000円(新潟空港発着)
問い合わせ・申し込み:日通旅行(日本通運㈱長岡旅行営業所)
申込締切:2月10日まで
中学美術資料とGUNとMySkip
当地の中学生が美術の授業で使う「資料本」を開くと、まず「新潟の美術」とある。「新潟の自然・風土に根ざした先人たちの作品を通して、その創造精神・美のこころにふれてみよう」ということで、9ページに渡って新潟が生んだ作家と作品が紹介されているが、そのトップを飾るのは横山操とか佐藤哲三とか土田麦僊とかではなく、1970年の現代アートの記録写真であった。‥‥
とは、月刊MySkipでの連載コラム(2005年10月号)に書いたこと。
ちょうどその頃、新潟市美術館で「美術の教科書」なる展覧会が開催されていたのだが、その変なユニークなタイトルを横目に「実際の美術の教科書ははたしてどんなことが書いてあるのか?」と何気に調べたら冒頭から見事に面白く、コラムネタにまでなった次第。
ここでの記録写真とは、今日まで長岡で軌跡展 を開催していた「新潟現代美術家集団GUN」の、「雪のイメージを変えるイベント」である。信濃川河原の雪原に農薬噴霧機で絵の具をぶちまけたというもの。モノクロなのでよくわからないが、右上の画像がそれ。
“教科書”に載るなど、かつての前衛が今は歴史のなかで語られている。GUN自体も再評価がなされているが、しかし、その活動の全貌を概説的にわかりやすく書いたものは案外と少ないようだ。展覧会資料など、専門家・作家向けに書かれたものを除くと、今のところ一般向けにはマイスキップ誌(2006年5月号)の特集で書いた拙文「新潟現代アートの先鋭たち」 くらいではなかろうかとも思っている。
(そのためもあってか当該号のバックナンバーがあるかという問い合わせが届くのだが、私自身の記録保存用として残しているもの以外、手元に残部はほとんどなくなっている。)
次号2月号でGUN特集第2弾をやると前に書いた ところ、60年代日本前衛美術を研究しているという某大学院生から、この機会にぜひ定期購読したいとの申し込みがあった。媒体としてのマイスキップへも評価いただいたということで、こういう申し出は嬉しいし、続々編企画への後押しにもなる。GUNについてはネタ(というか、切り口やテーマ)はまだまだたくさんあり、今後も誌面スペースを割いていきたいと思っているが、それには読者からの支援応援も必要なので。
■マイスキップ次号2月号は今月末に発行予定。
GUN作品リストと記録集の刊行
現在開催中の「GUNの軌跡展 」の出品リストを左に。(クリックすると大きくなります)
花見客で賑わう高田公園観桜会でのハプニング(1968年)、新潟市古町での街頭ハプニング等、「GUN」としての行為の記録写真のほか、各作家の当時の作品なども含めて計43作品。
下の画像はそのなかから1968年1月の「BSNテレビに出演してのハプニング」のヒトコマ。
写真資料集新潟現代美術家集団GUNの軌跡 〓3月末発刊〓
・60年代~70年代のGUNの活動を写真と資料で綴る一冊、展覧会会場で予約受付中。
・予定価格 2000円/B5判、カラー(一部モノトーン)、約50ページ
・見本はギャラリーmu-an に置いてあり、展覧会後も同ギャラリーで予約受付も可能とのこと。
クィンツ・コンテンポラリー Part1
昨日、「クィンツ・コンテンポラリー展 」の作品展示をおこなった。先週はそのための準備作業や自分自身の作品制作のほか、急な打ち合わせやマイスキップ2月号の編集期間も重なるなどで、かなりハードであった。
クィンツ・コンテンポラリー展は18作家が2会期に分かれて出展。今日から開催の「パート1」では、工芸作家による「鋳物を使ったミクストメディア」や写真家による「抽象絵画を思わせる写真表現」、階段を使った作品など、多様な14作品が並ぶ。画像は先週描きあげたばかりという信田俊郎さんの最新作。60号の油彩。
クィンツ・コンテンポラリー展
パート1:2月16日(土)まで/パート2:2月18日(月)~3月16日(日)
於:エスクィント 2階ティルームギャラリー
GUNの軌跡展
今日から開催の「新潟現代美術家集団GUNの軌跡展 」について、昨日夕方、一足先に会場に行って展示作業終了直後の会場風景を撮ってきました。左はそのなかから1枚。床に置かれている「布団」も作品の要素で、意味があります。
30年以上前の活動の「軌跡展」とだけ聞くと、パネルになった資料がづらづらと並んだような印象を受けるかもしれませんが、現存する当時の作品も多く並ぶほか、当時のコンセプトで今回再制作した作品なども含めて、「アート展」としても見応えあるものとなっています。
今日はこれからギャラリートーク(午後2時~)、カンドリンクパーティ(午後4時~)があります。私もこれから向かいます。