「いらっしゃいませ。
 わたくしは、とりのおにぎり屋の店主です。
 当店のおにぎりを食べますと、お客様の波動が軽くなり最善へと導かれます。
 さあ、本日も開店です。」


仕事帰りのとり「お腹空いたぁー。今日は何食べようかな?
        うん?とりのおにぎり屋さん?
        こんなところにお店ができたんだ。
        よし。ここにしよう」
夜道を歩いていると偶然お店を見つけて入ることにした。

おにぎり屋さんの店主「いらっしゃいませ。ようこそ。とりのおにぎり屋さん         へ。メニューは1つしかありません」

仕事帰りのとり「えっ!1つしかないの?」
どうしよう…やっぱ、やめて他のお店に行こうかな…。
メニューはなに?

おにぎり屋さんの店主「北海道産の鮭のハラミおにぎりです」

仕事帰りのとり「”まぁいいか”。鮭のハラミ好きなんだー。じゃあ1つください」

おにぎり屋さんの店主「はい。どうぞ。」
店主は、とてもおいしそうなおにぎりをそっと手渡した。

仕事帰りのとり「はい、お金」
どんな味か楽しみだなぁー。

おにぎり屋さんの店主「ありがとうございました」

帰り道、仕事帰りのとりは、空腹で家に着くまで待ちきれなかった。
       「家に帰る前に食べよう!
        うん!!今まで食べた中で一番おいしい!
        幸せだなぁ」
        もぐもぐ。あっという間に食べてしまった。
        「あーおいしかった! また行こうっと!」

おにぎり屋さんの店主「喜んでいただき、こちらも嬉しいです。
           ”まぁいいかー”という心の余裕が、
           幸せなのかもしれませんね」