ピアノが虫に食べられる!! | Atelier Pianopia -大切な音と一生、一緒に。

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アンティークピアノと足踏みオルガン『アトリエ ピアノピア』
修復家の想い、楽器修復の日々で感じた音LOG

本日はピアノ内部のフェルトが虫食いしてしまっているピアノでした。

ピアノは、木やフェルト(ウール)などで、できているので、いろんな虫が入りやすいです。
以前ブログで、「ピアノがネズミの巣!」になるお話をしましたが、

最も多い虫は、『ゴキブリ』
衣類等につく虫『カツオブシムシ類』などは、よく見られます。
本日は、そのカツオブシムシ類の被害の中でもピアノに最もつきやすい虫、

『ヒメマルカツオブシムシ』

の被害でしたのでこの虫の好物、被害についてお話しします。

この虫は幼虫期に、フェルトを食べ、成長期には1週間に自分の体重の2~3倍量も食べます。
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5月ごろには蛹化するので、今の時期に見るのはこのような抜け殻が見られます。
(成虫になれば気持ち悪いだけで、フェルトはかじったりしないようです。)

もちろんこの虫の好物は『フェルト類』ですが、『ほこり』も好物な様で、ピアノ内部にほこりが多いと、この虫がつきやすいです。
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ピアノの細部やフレームの隙間などほこりのたまりやすい狭い場所にはさらに大量発生するので、それを取り出しクリーニングするのは、結構時間がかかる作業です。

フェルトが食べられて無くなってしまうと、音色やタッチ、機能性も損なわれてしまいます。

上記の事からわかる様に、やはりこのような虫害ピアノに多いケースは、

「ピアノの蓋をあける事もなく使っていない。」
「誰も弾かなくなったので気がつけばいつもピアノにホコリがつもっている。」
「定期的にメンテナンスしていない。」

のピアノに多くみられます。
大切なピアノこのような被害にあわないためにもやはり、
定期的なピアノの点検が必要になってきます。

虫食いピアノのメンテナンスは、

<徹底的に内部をお掃除!!!>
<なくなっているフェルト類の部品の交換>
<整調>
<防虫剤投入>
です。

もちろん上記のメンテナンスは、私に任せて頂ければ!!グッド!いいのですが、
ピアノにホコリがつもらない様にしたり、お部屋の掃除が最も大切です。
お部屋も、虫がこのまない環境にしてあげてくださいね。
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赤いのがフェルトくず、その他ほこり 砂の山はまた違う虫のしわざ
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内部のクリーニングをすればこんなに綺麗にキラキラ



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