『アンチヒーロー』終わりました。
誰が味方かはバレバレだったけど
おもしろかったーー
明墨弁護士を演じる長谷川博己が
法廷でまくしたてるシーンは
爆笑恋愛ドラマ『デート』(必見です!!!)で
〝高等遊民〟を気取ってた
巧(たくみ)に見えてしまって
不気味に語れば語るほど
かわいく思えて仕方なかった。
驚いたのが初回の岩田剛典の
殺人犯役!!! ええーーー
朝ドラで法を貫き餓死した花岡判事役と
同時期だったから驚きも増したし。
あの殺された雇い主に同情の余地なし
理不尽さに腹立ったー
ああゆう理由なら
情状酌量の余地ありじゃないのかっ⁉
ハラスメントと同様に
暴言は録音してないとダメか。
で、タイトルからショッキングな
『死刑にいたる病』(2022)
監督:白石一彌
原作:櫛木理宇
Huluにて視聴
若い男女24人を監禁し拷問の末殺害した
連続殺人犯として逮捕された男
榛村大和(はいむらやまと・阿部サダヲ)は
1人でパン屋を経営する
やさしく人当たりの良い人物だった。
大学生・雅也(水上恒司)は
大和から「一度会いに来てほしい」という
手紙を受け取り、拘置所に面会に行く。
雅也は中学生のころ大和の店に通い
親しくしていたのだ。
大和は、立件された9件のうち
最後の殺人は自分じゃない、
真犯人を見つけてくれと
雅也に捜査を依頼する。
大和の担当弁護士を訪ねて
事件の全資料を見せてもらい、
弁護士事務所の名刺を無断で作って
本格的に調査を始める。
大和の殺害対象は
17、18歳の真面目な高校生で
遺体は骨まで細かくして
家の敷地に整然と埋められていたが
9件目の被害者は成人の女性で
体中に刃物による深い傷がつけられ
山中に放置されていた。
あまりにもむごい姿で発見される
拘置所で会った不気味な男!
挙動不審ぶりが恐怖でしかない。
これがガンちゃん(岩田剛典)って…
雅也の母親(中山美穂)は
自分では何も決められない。
父親は雅也が幼いころから厳しく
殴られることもしばしば。
三流大学に入学した息子を
存在しないかのように扱っていたため
雅也は実家に居場所がなかった。
大学で声をかけてきたのは
地元で中学の同級生だった灯里(あかり)
大学でも孤独な雅也を
サークルの飲み会に誘ったり
何かと近づいてくるが
雅也は周りに溶け込めず
ここからさらっとネタバレ
これから観る予定の人は注意
☟
冤罪を晴らして真犯人を見つける話かと
思いきや、不快極まりない展開に。
大和を知る人々は
シリアルキラーとして逮捕されてからも
『嫌いになれないんだよな』と言う。
大和は人の心にうまく入り込む能力に
長けていた。
つまり〝マインドコントロール〟
によって人々を操っていたのだ。
最初厳しかった看守でさえ
親しく会話する間柄になっていた
ガンちゃんも幼いころ、大和によって
兄弟で傷つけ合わされた過去があり
殺人にかかわるように仕向けられたりして
罪悪感から精神を病むようになる。
大和はガンちゃんにも
「会いに来てほしい」と
手紙を送っていた。
雅也は実家で昔の写真を見て
母親が大和と関わりがあったことを知る。
母親が秘密にしていた過去を知り
ショックを受けるが…
***ここはネタバレなし***
自己肯定感の低い雅也だったが
大和から調査能力やその行動力を
再三誉められ、自信を持つように…
だけでなく、人が変わったような
行動をとってしまう。
調査を進めるうち
大和について語る人たちの証言から
自分も操られていたことに気づいた雅也。
最後の面会でガッカリした大和は
あっさりと雅也の前から去っていった。
灯里と恋人同士になっていた雅也は
灯里のバッグからこぼれ落ちた
大和からの複数の封書を見て
恐怖に駆られる
THE END
大和が中学生の時に
小学生の女の子に行ったという
残虐極まりない犯罪が頭から離れない
大和はこの段階で
一生外に出すべきではない悪魔だった